旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

春の「鉄」分補給してますか? その2

今回も鉄分補給ドリンクをお届けします。

4.上越新幹線、やっと1人前?(JR東日本)
新潟で行き止まりのままで、その先へ延伸は絶望的といっていい上越新幹線。そのせいかどうかわかりませんが、今まで車両は東北新幹線のお古が転用されてきました。やっと2019年から「とき」にE7系車両が投入され、東北・北陸新幹線に遅れてグランクラスも設定されました。しかし、アテンダント嬢なし。他の新幹線と比べると、どうも冷や飯食いの気がしていました。私は新潟生まれなので、少しひがんでいたところです。
しかしこの春、すべての車両がE7系に置き換わり、最高時速も従来の240キロから275キロにアップ! ようやく後輩の北陸新幹線に肩を並べ、先輩の面目を施しました。でもやっぱり、グランクラスはアテンダント嬢なしです・・・

5.今年で35歳(JR北海道・JR四国)
本州と北海道を結ぶ青函トンネルと、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋が、共に今年で1988年の開通以来35周年を迎えました。日本列島の主要4島が、すべて鉄路で結ばれることになった記念すべき年です。もう35年も経つとは、早いものです。受講生の方の中には、開通以後に生まれた方もいらっしゃると思います。関係ありませんが、私の末息子は青函トンネルと同じ誕生日の1歳違いです。
一方で青函連絡船、宇高連絡船は廃止されました。あの短いながら旅情あふれる船旅が、今も懐かしく思い出されます。

6.♪鉄橋だ、鉄橋だ、たのしいな♪
今回のお題とすこし外れて、鉄橋の話です。JR時刻表4月号では、巻頭で鉄道橋の特集を載せていました。いずれも個性あふれる名物橋ですが、ここでは、時刻表に載せられなかった二つの橋を紹介します。鉄族ならご存じの有名な橋なのに、時刻表に載せられなかったのは理由があります。それは、二つとも、もはや現役のJR鉄道橋ではないからです。

・旧餘部橋梁
山陰本線の鎧駅〜餘部駅間にあった鋼鉄製の鉄橋です。長さ310m、地面からの高さは41mで、スリル満点の眺めでした。100年近く供用されましたが、2010年に現役を引退し、近くには新しい余部橋梁(コンクリート製)が架け替えられました。現在は一部が展望台として残されています。

・高千穂橋梁
宮崎県の高千穂線(2005年に廃線)で使われていた鉄橋です。眼下を岩戸川が流れ、川面からの高さは何と105mと、日本一の高さを誇りました。列車も、わざわざ橋の上で一時停止してくれたものです(怖いですね〜)。現在は観光用のトロッコ列車が走っています。

まだ大小いくつか話題があるのですが、紙面の都合上、今回はこの辺で。いつかSLのお話などもしたいと思います。