旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

国内試験直前対策(1)旅行業法令

9月の国内旅行業務取扱管理者試験まで、1カ月弱となりました。
過去のブログでも、各科目・分野のさまざまなヒントをご紹介してきましたが、今月は、正答を更にあと2〜3問積み重ねるための注意点・注意分野を連載します。直前期のまとめとしてお役立てください。

今回は旅行業法令です。

1.もっともらしい記述・文言にだまされない!
目的・定義、旅行業務取扱管理者の職務、誇大広告の禁止事項、旅行業協会の法定業務などは、箇条書きで各事項が並べられます。その中から、該当するもの(しないもの)を選ぶ問題がほとんどです。その時に大切なことは、「文言どおり」「記述どおり」であることです。いかにも、もっともらしい記述でも、定められた事項と違っていれば誤りです。過去問題にたくさんありますので、しっかり把握しておきましょう。

2.まぎらわしい規定や事項に注意!
① 旅行業務取扱料金と旅行業約款
認可・届出の要不要、必ず掲示するのか、備え置いてもよいのか、対照的な規定となっています。それぞれの規定を入れ替えた問題がよく出題されています。
② 取引条件の説明事項・書面の記載事項・広告の表示事項
どれにも共通の事項があれば独自の事項もあり、企画旅行と手配旅行とでも違っていて、まぎらわしいですね。すべての事項を正確に覚えるのは気の遠くなる作業です。そこで、独自の事項を優先して把握しましょう。
特に、下記の事項について比較整理してください。
・企画旅行と手配旅行
 「旅行業務取扱料金」「最少催行人員」「輸送の安全に関する事項」「通訳案内士の同行の有無」
・取引条件の説明事項と契約書面の記載事項
 「契約の申込方法・契約の成立に関する事項」「契約締結年月日」
 「添乗員が同行しない場合の旅行地における企画者との連絡方法」
・広告の表示事項独自の事項
 「取引条件の説明を行う旨」「旅程管理業務を行う者の同行の有無」
以上の各事項は、どちらかに定められている独自の事項であり、他の事項に共通していません。これらは非常によく出題されるので、これ自体が「正解」ということもしばしばあります。

3.各種の数字を正確に覚える!
期間・日数、金額など、法令には多くの数字があります。数字そのものが正誤のカギとなるものも多いので、直前に集中して覚えましょう。
以下、重要な数字を抜き出して並べました。何の数字か、再確認してみましょう。まずは日付から。
複数の規定で同じ数字の場合もあります。
「7日以内」「14日以内」「30日以内」「2カ月前まで」「3カ月以内」「100日以内」「6カ月以内」「1年以内・1年以上」「1年以内に1回以上」「3年以内に2回以上」「…から起算して5年」「申請前5年以内に…」
以下は法令に出てくる金額です。
「15万円」「100万円」「300万円」「700万円」「1,100万円」「3,000万円」「7,000万円」

次回は、約款の注意点を解説します。