旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

国内運賃料金Q&A(8)-フェリー運賃料金・宿泊料金

今回は、フェリー運賃料金・宿泊料金のQ&Aです。
どちらも例外規定がほとんどなく、計算がシンプルなため得点源となる分野です。そのためか、ご質問も少なくなっています。
国内試験ではフェリーの払戻し手数料、宿泊の違約金や延長料金もよく出題されますが、難しい問題が多くなっています。

Q1.令和3年度の総合試験問23の問題です。フェリーの団体では、無賃人員は考えなくていいのですか? また、ガイドは無賃とならないのですか? 交代運転手がいる場合はどうなのでしょうか。

A1.JR団体とは異なり、フェリー団体には基本的に無賃人員は設定されていません(特に指示がある場合は別ですが、過去には無賃人員について出題はありません)。したがって、実際に乗車する人数で計算します。
また、自動車を航送する場合に、自動車航送運賃に含まれるのは運転者1名分の2等船室運賃です。ガイドや交代運転手は無賃にならず、乗客と共に有償人員として計算します。

Q2.フェリーの払戻し手数料や通用期間は、総合試験でも問われますか?

A2.総合試験では、もっぱら自動車航送の際の運賃料金の合計額を計算する問題が出題されており、払戻し手数料や通用期間は過去に出題がありません。今後も出題される可能性は低そうです。
なお、国内試験では払戻し手数料や通用期間も出題されることがあり、約款の知識も必要になるので、幅広く学習する必要があります。

Q3.宿泊料金については、国内試験も総合試験も同じように学習をすればいいですか?

A3.宿泊料金も、国内試験と総合試験では出題範囲が違っています。
国内試験では、宿泊料金計算だけでなく、違約金、延長料金その他モデル宿泊約款の範囲も含め、幅広く問われます。また、大半が文章問題ですが、中には計算が必要なものも含まれています。
総合試験は、もっぱら宿泊料金計算のみが出題されています。宿泊、貸切バス、フェリーについては、総合試験は出題テーマが明らかで(計算のみ)、的が絞りやすく易しいといえるでしょう。