旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

どんとこい、総合試験!  -再現問題集と模擬試験の活用

 今回は、受講生の方からご質問が多かった、再現問題集(昨年度試験問題)と模擬試験の活用についてお話しします。

 模擬試験、再現問題集とも、お手元に届いたかもうすぐか、のタイミングです。届いていても、急ぐ必要はございません。今はまさに「総仕上げ」段階の最初の最初です。
 再現問題集は、昨年実施された、最も新しい本試験問題です。JATAのホームページでも閲覧できますが、フォーサイトの再現問題集は、昨年の試験終了後に改正された事項を盛り込み、該当箇所をすべてアップデートしています。今回は実務分野で特に改正が多いので、JATAの問題は使用しないようにしてください(古い知識で迷ってしまいます)。
 再現問題集には、出題者がどこに力点を置いているのか、その意図が凝縮されています。模擬試験も同じような性格で、直近の試験の傾向(記述や出題形式も含めて)に基づき作成しています。問題レベルは、「直近数年間の平均問題レベルより、ほんの少し難しい」レベルを狙っています。令和3年度の試験は稀に見る低合格率でしたが、昨年度は倍以上の合格率となりました。模試のレベルはその中間ぐらいと言えるでしょう。
 個々の問題では凸凹がありますが、できるだけ再現問題と同じテーマでの難問は作らないようにしています。同じテーマの問題であっても、記述をわずかに変えるなど、応用力を試していただくのも狙いです。

 模擬試験と再現問題集の具体的な達成目標は、次の2点です。
① 定められた時間内(全科目80分+120分、科目免除40分+80分)に解答を終えること
  →試験の「場慣れ」をする
  できれば試験開始・終了時刻も、本試験と同様に設定しましょう。
② 各科目、少なくとも7割以上を得点すること →安定した「合格安全圏」を目指す

 問題は繰り返すことで効果があがりますが、1回目は試験時間を気にしなくてもよく、「正答すること」が大切です。繰り返し間違う箇所がすなわち「弱点」といえますので、テキストでチェックをして、1つずつ弱点を潰していきましょう。
 2,3回目以降は解答時間を重視してください。最終的には試験時間の8割前後の所要時間で解答を終え、残りの時間で見直しをする位が理想的です。各科目で安定して70〜80点が取れれば、合格安全圏です。