ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

20代~30代の独身ライフプラン

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師の伊藤です。

今回は、20代~30代の独身の場合、
どのようなライフプランを描けば良いか解説していきます。
20~30代独身の場合、どちらかといえば日々の楽しみを追求し
中長期的な人生計画は後回しという方が多いのではないでしょうか。

もちろん、なかにはキャリアアップと同時に
どのようなライフプランを送るか真剣に検討している方もいますが、
詳細には考えていない方の方が多いように思います。

とはいえ、
その後のライフプランをどう描いておくかで人生そのものにも影響が出てきます。
できるだけ早くお金の面も、キャリアアップの面も、
またその後の人生に関しても計画を立てておく方がよいでしょう。

それでは、どのようにライフプランを描いていけばよいでのか、
20~30代独身の場合を考えていきましょう。

■結婚という選択肢があるかどうか
国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2017)」によれば、
2015年度段階において生涯(50歳時)未婚率が
男性で23.37%、女性14.06%となっています。

ここからいえることは、
今や結婚しないという選択肢をとる方も増えているということ。
ライフプランの相談に乗る際にも、
結婚する気がないと回答される方も多くなっているように見受けられます。
そのためまずは結婚という選択肢が少しでもあるのかどうか聞いてみる必要があります。
結婚する意志がない方は、独身のライフプランを中心に検討していきます。
少しでも結婚する意志がある方は、
結婚した場合と独身の場合の両方を検討していく方がよいかもしれません。

■教育資金をためる必要があるかどうかで大きく異なってくる
生涯独身の選択肢をとる場合には、教育資金を検討する必要がなくなります。
一方で、結婚する意志がある方は、いつ結婚し、いつ子どもがほしいかを聞き、
教育資金も考慮に入れたライフプランを検討していきます。

独身のプランでは、住宅費用や老後資金などもすべて1人でためていく必要があります。
一方、結婚する意志がある方は、
パートナーとともに資金計画を練ることになるでしょう。
独身のプランの場合は、
教育資金が必要ないというだけでも負担は大きく減ることでしょう。
子ども1人につき、大学までで教育費だけでも最低1000万円程度はかかりますから、
それがない分ご自身のためにお金が使えるプランを作成できることになります。

20代ではなかなかどちらにするか決めている方は少ないかもしれません。
そのため、いずれのパターンでも10~15年程度のライフプランを設計し、
キャッシュフロー表等をもとに比較することで
より実感がわくようにアドバイスしましょう。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。三択問題

【問題1】
建築基準法の規定によれば、第二種低層住居専用地域内における建築物の高さは、
原則として( )のうち当該地域に関する都市計画において
定められた建築物の高さの限度を超えてはならない。
1) 10mまたは12m
2) 12mまたは15m
3) 10mまたは20m

<解答> 1)
この問題はやや新傾向ですね。第二種低層住居専用地域では、
高さが10メートルまたは12メートルまでに制限されています。

【問題2】
投資総額2,000万円で購入した賃貸用不動産の年間収入の合計額が120万円、
年間費用の合計額が40万円である場合、
この投資の純利回り(NOI利回り)は、( ) である。
1) 3.5%
2) 4.0%
3) 6.0%

<解答> 2)
投資の純利回りは、(年間収入-年間費用)÷投資総額×100で求められます。
本問では、(120万円-40万円)÷2,000万円×100=4%と計算できます。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★