ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

本試験における復興増税の扱いについて

みなさん、こんにちは。
試験まであと1ヵ月と少しです。

今がんばらなくていつがんばるの?
「○○○○」←今年の流行語大賞になりそうな例のヒトコトを心の中で叫んでください。

今回のテーマは、世間がほとんど触れることなくしれーっと実施されている復興増税について・・・です。

受講生からのご質問にあったのでブログでもそのテーマに触れておこうと思います。

平成25年1月より
所得税に関して(他の税目もありますが)復興特別所得税として
税額の2.1%を乗じた金額が増税されています。
増税額が少ないからなのか、世間ではほとんど話題にもなりませんでした。
消費税増税の存在感に圧倒されて、存在感ナシです。

そんなわけで、ご自身の給与明細上の天引きされている所得税額が
今年の1月から増えているにもかかわらず(金額少ないけど)
それが増税だと知らない消費者が多くおられるようです。
「え?そうなの、知らない・・・」という言葉を何度聞いたことか。

で、本題です。
FP試験ではどうなるのか???

ここからは“私の超個人的な考えと勝手な意見”です。

平成25年1月試験と5月試験は、平成24年10月1日現在施行の法令等に基づいて
解答しますから、復興増税は試験範囲ではありません。

それなのに、試験問題に「特に指示のない限り考慮しない」と書かれていました。
(復興増税が試験範囲になるのは、平成25年9月試験からです)

これはいったい何を意味するのか???
試験範囲ではないのにわざわざそんな注意書きを掲載するってことは、
注意書きをしないと、復興増税を考慮して解答されてしまったら現実的には
正解なのに不正解になる、
と考えたから・・・

ということを意味するのか
それとも

復興増税を考慮すると税率がやたら細かく端数が出ていろいろ
面倒だから、そもそも試験では考慮しないことにするし
試験範囲ではなくても、現実には施行されていることだから
ひとまず、無難に注意書きしておこう、あとで文句言われるのイヤだし。

ということを意味するのか
それとも

まったく他の理由なのか

わかりません。

そして、肝心な平成25年9月試験からどうなるのか???
これも、実際に試験が実施されてみないことにはわかりません。

勝手な推測をすると
これまでどおり、考慮しない方向でいくのではないかと思います。

2級・AFP試験のレベルで、
端数がやたら発生するそこまでの細かい計算させるか?

また、そもそもの税額が少ないし(所得税額の2.1%分)
世間でもあまり話題にならず(でも地味に超長期間~25年間~増税される)
試験でわざわざ考慮するほどのものでもないという見解なのか・・・

本当のところはわかりませんが
ひとまず、復興増税を考慮しない従来の税率をしっかり暗記して
「所得税額の2.1%分増額」とだけ暗記しておけばいいのではないかと思います。

復興増税を考慮しなくてはならない試験問題が出たならば
これまでどおりの計算をして、最後に所得税額を2.1%分増やせばいいんだし。
このように単純に考えると、試験に出ても違和感はありません。

以上、参考までに・・・。