ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

50-60代独身は全資産の20~30%を株式投資に充てる

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、FP講座専任講師の伊藤です。

今月は、年代別に見た場合に、どのような資産構成とすべきか解説していきたいと思います。

■少しずつリスク資産は減らしていく準備を
 50~60代になると、いよいよ老後が間近となってきます。特に独身の場合は、ご自身の健康リスク、介護リスクなどすべて自分で対処する必要が出てくる可能性があります。その際の資金準備も用意周到に行っておく必要があります。
 急な治療費などに備えてある程度現金で保有しておくことを前提に、余裕資金を少しでも増やすという視点から資産運用を行うことは可能です。とはいえ、計画的な運用を行う必要があります。資産運用を行う資金と、現預金でがっちりかためる資金と区別するようにしましょう。

■50代~60代前半までにいかに老後資金を確保するかがポイント
 50代であれば、65歳~70歳まで時間があります。引退時期に合わせて、それまでは少しでも増やせるように資産運用を行うことも検討します。ある程度まとまった資産があるという方の場合には、20~30%程度株式投資に充てることもよいでしょう。その他の部分は、現預金や債券中心とし、できるだけ守りも入れた運用とします。株式に関しては、高配当銘柄やディフェンシブ銘柄を中心とし、年金構築という視点から資産運用を行っていくと良いでしょう。iDeCoなど非課税制度を利用していくのも手です。
 引退時期には株式の比率はできれば20%以下とすべきです。徐々に株式比率を下げていきましょう。そして株主優待目的など遊び程度の運用とすべきでしょう。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
確定拠出年金に関して、一時金として受け取った老齢給付金は、退職所得となり、退職所得控除額の適用を受けることができる。

<解答>〇
確定拠出年金を年金で受け取る場合は雑所得となります。一時金として受け取った老齢給付金は、退職所得となり、退職所得控除額の適用を受けることができます。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★