ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

今回は、元本確保と元本保証について解説していきたいと思います。以下の表現は、コンプライアンス上、問題があるでしょうか?ないでしょうか?

『元本確保型ですから元本割れせず安心です』

この表現は、元本保証と元本確保の意味を取り違えて話をしています。そのため、コンプライアンス上、問題があるといえます。

元本保証とは、預け入れたお金が目減りすることがないことを金融機関等が保証することをいいます。普通預金や定期預金がその代表例です。しかも預金の場合、元本1,000万円までとその利息については預金保険制度による保護も受けられます。
なお、債券などの場合には、通常元本が保証されているものの、運用途中で発行者が倒産するなどにより債務不履行となった場合には、元本が戻らない可能性もあるため注意する必要があります。
また、外貨預金の場合には、外貨建てでの元本保証はあるが為替動向によっては円建てでは元本割れを起こす可能性があります。

一方、元本確保とは、満期時において元本を確保できるように設計される金融商品などに対して使用されます。例えば元本確保型投資信託や元本確保型の商品ファンドなどがあてはまります。元本確保型の場合、運用期間中に中途解約した場合には運用によっては元本割れを起こす可能性があり、預け入れた後元本が目減りしない保証はないのです。

元本保証と元本確保の意味を取り違えると、後々顧客等とのトラブルの要因となりえます。元本確保型商品は、満期時に元本割れしないように運用設計がなされていること、元本保証は預入後引き出すまでの間、元本が目減りしないよう保証されていること、ただし債券などの場合発行体の状況によっては元本が戻らない可能性があること。この辺りの説明は皆さんも十分にお客様やご家族などに説明できるようになってください。FPとして活動できる幅が広がりますよ。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい。
【問題1】
海外旅行(傷害)保険では、旅行の行程にある日本国内の移動中の事故によるケガについては補償の対象とならない。

<解答> ×(②)
海外旅行保険では、自宅を出てから帰国、帰宅するまでが補償の範囲です。そのため、旅行の行程にある日本国内の移動中の事故によるケガについても補償の対象となります。

【問題2】
景気動向指数において、有効求人倍率(除学卒)は、景気に対してほぼ一致して動く「一致系列」に分類される。

<解答> 〇(①)
有効求人倍率は、一致系列に該当します。一方、新規求人数は、先行系列に該当します。

いずれも2017年5月FP2級試験からピックアップしてみました。

いかがでしたでしょうか?最新の過去問からピックアップしてみました。しっかりおさえてください。
それではまた次回、お楽しみに★



伊藤 亮太

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