ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

FPを仕事としていくためには、FP資格を取得した後、どのようにして実務経験を
積めばよいのか、というご相談を受けることがあります。
今回は、その点にお答えしようと思います。

FPの実務とは、すなわち生活者にとっての生活実務とも言えるものですから、
取得した知識を、ご自身の生活設計・資産形成のためや、一般企業の福利厚生部署等で
生かしている方々も大勢いらっしゃいます。

また、独立開業しているFPの多くは、私も含めて、金融機関等のFP関連業界の
出身ではありません。
FPには、弁護士や税理士のように、大きな事務所で経験を積んでから独立する
といった仕組み(慣例)もありませんので、ほとんどのFPが、いきなり独立してから
実務経験を積んでいるのが実状です。(この点は、行政書士なども同様です。)

ただ、とは言っても、実際にFPという立場で人の相談を受けるためには、
何らかの実践経験や、実務家(先輩)からの実務面での指導などがなければ、
不安に駈られて当然だと思います。

その点、FP資格の中でもAFP(およびCFP)は、2年毎の資格の更新のために
一定時間数の「継続教育単位」を取得することが義務付けられていて、FP協会や
その支部、または認定教育機関等から、数多くの実務的研修が提供されています。
また、FP協会の会員になれば、協会支部のボランティア活動に参加し、相談員や
そのアシスタントを務めることで、実践経験を積むこともできます。
さらに、FP協会の各支部にはSG(スタディーグループ)という組織があって、
定期的に勉強会を開催しています。
SGは、FP有資格者にとって、知識のブラッシュアップとともに、FP同士の
ネットワークを構築する上で非常に大きな役割を果たしています。
ここには、主婦や一般企業のサラリーマンなど、FP業務に携わっていない方々が
大勢参加しています。

このように、FP資格を取得した後には、様々な形で実務経験や実務知識を得ることが
可能です。
皆さんも、是非FP資格を取得されて、さらに先のステップへと進んで行かれることを
お勧めします。