みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は「危険物の分類」のうち第4類の特徴についてご紹介しましたので、今回は、「危険物の分類」のうち第5類の特徴についてご紹介していきたいと思います。
第5類は、自己反応性物質で可燃性であり、主たる性質と危険性は以下の通りです。
▪自ら酸素を含む自己燃焼性のものが多い
▪加熱・衝撃・摩擦などにより、発火・爆発するものが多い
▪引火性を有するものがある
▪自然発火するものがある
▪爆発性の金属塩をつくるものがある
まず、自己反応性物質は、分子中に酸素を含有し、自己燃焼しやすいという特徴があります。
また、第3類危険物でも見たとおり、「物質」ですので、第5類危険物は、固体または液体のいずれかの状態であるため、この点は、第4類危険物 である引火性「液体」とは、異なります。
さらに第5類危険物は、燃焼の3要素のうち可燃物と酸素供給源の2つが共存している状態にあるため、ここに燃焼の3要素の最後の要素である点火源が加わることにより、火災や爆発を誘発する非常に危険性の高い物質であるということができます。
余談ですが、第5類危険物の物品名は、「メチルエチルケトンパーオキサイド」のようにその名前が長いものが多くあります。
なお、第4類の試験を受験する際には、他の類の危険物の個別具体的な物品の内容が問われることはありませんので、あくまで一般的な特徴を覚えておけば十分です。
今回は、「危険物に関する分類」として第5類の特徴をご紹介しましたので、次回は、「第6類」ついてご紹介していきたいと思います。