みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は「第4類の共通事項」の過去問を紹介しましたが、今回も前回に引き続き「第4類の共通事項」のうち「消火方法」についての過去問を見ていきたいと思います。
第4類の危険物火災の消火効果等について、次のうち誤っているものはどれか。
1.水溶性危険物の火災には、棒状の強化液の放射が最も効果的である。
2.乾燥砂は、小規模の火災に効果がある。
3.初期消火には、霧状の強化液の放射が効果的である。
4.泡を放射する小型の消火器は、小規模の火災に効果がある。
5.一般に注水による消火方法は不適切である。
水溶性の危険物には、棒状の強化液を放射するのではなく水溶性液体用泡消火剤を使用するのが、最も効果的であるため、選択肢1が誤りになります。
すでにご紹介しているとおり、危険物取扱者の試験においては、「消火」に関する知識が3科目を通して出題されます。
これは、危険物の取扱いに際して、事故が発生しないようにすることは、言うまでもありませんが、万一、事故が発生してしまった場合にその被害を最小限に食い止めることが重要であるため、出題者からすると、消火についての知識を危険物取扱者として是非おさえておいて欲しいということの現れではないかと思います。
一度、事故が発生してしまった場合には、生命・身体・財産等が危険にさらされます。危険物取扱者を目指されるみなさんは、この点を肝に命じて、試験においても実務においても十分に消火に関する知識については、重点的に学習する必要が高いといえます。
今回は、「第4類の共通事項」の消火方法についての過去問をご紹介しましたが、次回は「第4類の共通事項」のうち「貯蔵・取扱い」についての過去問についてご紹介していきたいと思います。