みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、「標識・掲示板」のうち「標識」についてご紹介しましたが、今回は、「標識・掲示板」のうち「掲示板」について中心的に見ていきたいと思います。
まずは、前回もご紹介しましたが標識と掲示板は以下のような違いがあります。
・標識:製造所等であることを示す
・掲示板:防火に必要なことを示す
この掲示板には以下の2種類があります。
○危険物を表示するもの
幅0.3m以上、長さ0.6m以上の板に、地は白色、文字は黒色で記載します。
記載項目は、以下の通りです。
(a)危険物の類別
(b)危険物の品名
(c)貯蔵または取扱い最大数量
(d)指定数量の倍数
(e)危険物保安監督者の氏名または職名
ここで注意していただきたい点は、(e)についてです。記載項目として要求されているのは「危険物保安監督者」の氏名または職名であって。「危険物保安統括管理者」や「危険物取扱者」ではありません。
また、前回の標識でも見たように、幅や長さ等については、基準が設けられていますが、縦書きか横書きかの規制は設けられていません。防火に必要な情報が記載されていれば、どちらでも構わないということです。
○注意事項を表示するもの
危険物の性質に応じて注意事項を掲示します。
(a)禁水
(b)火気注意
(c)火気厳禁
ここでは、第1類から第6類の危険物について横断的に出題されますが、優先的に押さえておきたいのは、第4類の危険物についてです。
第4類の危険物については、そのすべてが上記注意事項のうち(c)「火気厳禁」に該当します。
第4類の危険物は、引火性液体であり、「火気」との相性が悪いためです。
この点については、第4類の危険物の例で見たように暗記というよりも第1類から第6類の危険物の性状が分かっていれば徐々に理解できるようになります。
次回は、「予防規程」について見ていきたいと思います。