危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物の分類とは③

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「危険物の分類」のうち第2類の特徴についてご紹介しましたので、今回は、「危険物の分類」のうち第3類の特徴についてご紹介していきたいと思います。

第3類は、自然発火性物質及び禁水性物質可燃性(一部不燃性)であり、主たる性質と危険性は以下の通りです。

空気または水と接触することにより発熱し、可燃性ガスを発生して発火するものが多い

多くは自然発火性と禁水性の両方の危険性を有する

第3類は、自然発火性「物質」及び禁水性「物質」ですので、液体の物もあれば、固体の物もあります。この点は、すでに紹介した第1類(不燃性固体)・第2類(可燃性固体)とは、異なります。

一般的に物質は、固体・液体・気体という3つの状態がありますが、危険物として扱われる物には、「気体」の状態のものはありません。

また、第3類は、基本的に自然発火性と禁水性という2つの性質を両方持っていますが、例外として、黄りんは自然発火性のみ有し、リチウムは禁水性のみ有しているという特徴があります。

なお、第3類の危険物の多くは、「可燃性」ですが、アセチレンの原料として用いられる「炭化カルシウム」は、不燃性です。

このように第3類の危険物の一部は不燃性ですので、「第3類の危険物は、すべて可燃性である」といった誤った選択肢には注意が必要です。

今回は、「危険物に関する分類」として第3類の特徴をご紹介しましたので、次回は、「第4類」ついてご紹介していきたいと思います。