みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は特殊引火物のうち「アセトアルデヒド」についてご紹介しましたが、今回は、特殊引火物のうち「ジエチルエーテル」について見ていきたいと思います。
ジエチルエーテルは、有機溶媒や麻酔薬、燃料などとして利用されています。
空気中で徐々に酸化され、危険な過酸化物を生じ、以下のような特徴があります。
▪引火点が極めて低い(第4類危険物中で最も低い(-45℃))
▪沸点が極めて低い(35℃)
▪蒸気は空気より重く、麻酔性がある
▪特有の臭気があり、燃焼範囲が広い(1.9〜36vol%)
▪水より軽く(液比重が第4類危険物中で最も小さい(0.71))、水にわずかしか溶けない
▪電気の不導体であるため、静電気が発生しやすい
前回にご紹介したアセトアルデヒドと同様にジエチルエーテルについても最も○○という特徴が2つあります。
①引火点が最も低い
②液比重が最も小さい
なお、危険物取扱者の試験では、水より重いか軽いかという点が良く問われるとご紹介しましたが、「0.71」という数値まで暗記する必要は少ないです。
今回は、特殊引火物のうち「ジエチルエーテル」についてご紹介しましたが、次回は、特殊引火物のうち、「酸化プロピレン」についてご紹介していきたいと思います。