危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

試験科目と合格基準について

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、試験制度のうち試験の方法と試験時間についてご紹介しましたが、今回は、試験科目と合格基準について見ていきたいと思います。

乙種の試験は、科目免除がない場合は、以下の3科目からなります。

危険物に関する法令:15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学:10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問

また、合格基準は、試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上の得点が必要になります。
(試験科目の免除を受けた受験者についてはその科目を除きます。)

よって、合格するためには、以下のような得点が必要になります。

危険物に関する法令:9問以上
基礎的な物理学及び基礎的な化学:6問以上
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:6問以上

ここで注意していただきたいのは、「それぞれ」60%以上という点です。
つまり、3科目中2科目が満点であっても、残り1科目が60%未満の場合、残念ながら不合格になってしまします。

したがって、危険物取扱者の試験に合格するためには、得意科目を作るのではなく、極端に苦手科目を作らないことが重要です。

合格基準の設定からもお分かりの通り、この試験は、得点が各科目60%以上であれば、誰でも合格することができる点で、受験生同士の競争は必要なくご自身の努力のみで合格を勝ち取ることができるのが特徴です。

以上、全3回を通して「試験制度」について簡単にご紹介しましたが、
次回からは、危険物取扱者の受験手続について見ていきたいと思います。