危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

物質とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、危険物とは何かについてご紹介しましたが、今回は、「物質」とは何かについて見ていきたいと思います。

物質は固体・液体・気体という3つの状態があります。
身近な例で言うと、危険物ではありませんが、氷(固体)・液体(水)・気体(水蒸気)という3つの状態が思い浮かぶと思います。

しかし、法令で定める「危険物」は固体又は液体であり、気体は含まれません。
したがって、水素やプロパンなどの気体は引火性を有するため危険ですが、法令上は危険物には該当しません。

また、前回、「危険物」がそれぞれの性質により第1~第6類に分かれ、そこで第3類は自然発火性「物質」・禁水性「物質」、第5類は、自己反応性「物質」であるという話をしました。
したがって「物質」となっていますので、第3類または第5類は、固体又は液体のいずれかの状態になります。

なお、第4類は、引火性「液体」になりますので、ガソリンや灯油などの第4類に該当する危険物は、すべて「液体」の状態であることが分かります。

次回は、「引火性液体」とは何かについて見ていきたいと思います。