公務員試験対策講座の講師ブログ

大学生は、公務員試験の勉強をいつからスタートすべきか?

別の原稿で教養型試験に特化し700時間の根拠となる考え方を提案しました。

専門科目も受験するのであれば、その倍は確保したいところです。

結論としてはこの時間をどう確保できるのかから逆算するのが、適切でしょう。

仮に専門科目も含めて1年で1500時間学習するのであれば、1500h÷365日で1日4h程度必要になります。

公務員専願で、バイトや部活に時間をとられないというのであれば、確かにねん出できる時間と言えるかもしれません。一方で運動部が忙しい、バイトの時間が多くとる必要があるのであれば、疲れた状態から最高の4時間を毎日ひねり出すのは困難です。

その場合、1年半程度の学習期間を用意する必要があり、大学生で言えば、2年生の春休みからスタートすることになるかもしれません。

ざっくり目安をまとめると次のようになります

とはいっても怖いのは中だるみです。ただでさえ学習量が多く、成果が出るのは4年生の春以降と決まっています。

私が担当する通学クラスの受講生の中に1年生や2年生が多く占めることもあります。

よほど公務員への志望度が強い(意志が強い)、あるいはよほど不安であるという場合以外は個人的にはオススメしません。

2年生から指導し、きっちり当初の目的の志望先に合格した学生というのは次のようなパターンです。

①運動部で直前まで引退できないことがわかっていて、そもそも1年目はすべて消化できないのが前提。

②アルバイトでリーダーをしていて、自身の生活費をまかなうために、1日の勉強時間が取れない。

以上のように2年間学習することの意味を自分自身でお分かりで、なおかつ一般的な受験生と比べても強い目的意識をお持ちだったケースがほとんどです。

また、公務員試験のアキレス腱なのですが、採用試験である以上、不合格になった場合に履歴書に何も残りません。

新卒採用という貴重な場面ですから、1年生のうちから決め打ちすることもないと思います

その意味で、学習しながら、

①短期に成果が出て

②学習法が公務員に役立つ

ような学習をされるほうが、リスク管理の点から優れているのではないかと考えています。

よくあるのが、行政書士や宅建を受験することで、専門試験の民法・憲法・行政法をカバーし、上の表にまとめたタイミングからから満を持して公務員試験対策をするといったパターンがあります。

「ながくても1年半」「2年やるなら2分割するプランを立てておく」というのが今回のアドバイスです。