公務員試験対策講座の講師ブログ

裏ワザってどう思いますか?

受講生の方から聞かれることがあります。

ここでいう裏ワザとは、例えば、「選択肢の文章表現や、配列から、ある程度正誤判断ができる」というものを指します。

ですから、裏ワザと言われるものは、知識がなくてもある程度選択肢を絞り込めるというのが一般的です。

例えば、「選択肢の中に「常に」とか「必ず」とか強すぎる表現が入っていたらその選択肢は疑う」なんていうアドバイスを人生の受験勉強のどこかで受けたことはないでしょうか?

センター試験の現代文対策なんかでも聞きますよね。

特に公務員試験にかぎった事ではなく、選択式の試験ではどこにでも存在するものです。

書籍になっているものもあれば、予備校で教えてくれるもの、ネット上に散らばっているものなど様々です。

私が主に担当する数的処理科目では他の科目と比べると活用が比較的難しいのですが、結論から言うと、個人的には「面白い」とは思います。

そもそも、試験問題の分析が好きでこの仕事をしているというものありますが、よくぞここまで考えて選択肢を研究しているなと感心します。

作問する立場からすれば、「ああ、こんな風に選択肢を作ったら、わかる人には読まれなくても解かれちゃうんだな」とか、「確かに、手を抜いて効率よく誤答を作ろうとしたらこんな感じで作るかもしれない」と思い当たる節もあり、仕事として大変勉強になります。

ですから、試験マニアの方にはエンタメとして非常にオススメできるものですし、「1点取れればなんだっていいんだよ!こっちは生き死にが掛かっているんだ!!!」というのが受験生の素直な気持ちであるはずなので、上記のような簡単な裏ワザ(テクニック)は押さえておいて決して損はありません。

また、公務員試験以外の択一式の各種試験に活用できるので、これを機に知っておいても損は決してないでしょう。

とはいっても、裏ワザへの深入りや、学習の導入期に裏ワザにのめりこむのはオススメできません。

なぜかというと、裏ワザとして世にあるものの中には、ある程度の読解力や前提知識、試験慣れが必要なものも見受けられますし、そもそも世にある裏技を極める時間と労力があるのであれば、「フツーに勉強した方が早くないか?」と思えるフシもあるからです。

結論として、裏ワザに手をつけるのは次のケースをオススメしておきます。

①試験勉強が得意な方

②直前期に最後の一点をもぎ取りに行く場合

③試験勉強中の息抜き