公務員試験対策講座の講師ブログ

東京都庁1類A採用試験 令和3年度(令和3年5月9日 第1次試験実施)問12について

https://www.saiyou.metro.tokyo.lg.jp/saiyou2021/03mondai/1a/kyoyou/03-a-kyoyou.pdf

(出典:東京都庁ホームページ)

本問は、シンプルな約数・倍数の問題です。

テキストの数的推理の例題をきちんと消化してくださった方は、すぐに手が動いたのではないでしょうか。

まず、200以下の整数のうち、3の倍数がいくつあるかと言えば

200÷3=66…2

ですから、66個あります。

また、今回、「5でも割り切れないし、6でも割り切れないもの」との指示がありますが、

図としては下記のように整理していきましょう。

すなわち、66個から内側の二つの円の内部に属する整数の個数を引くことで、今回問われている3の倍数のうち、5でも割り切れないし、6でも割り切れないものの個数を求めるという考え方です(二つの円の外側にある整数の個数を求めます)。

さて、3の倍数のうち、5で割り切れる整数はすなわち、3の倍数でもあり、5の倍数でもある3と5の公倍数です。最小公倍数が15であることから、

200÷15=13…5

よって、13個

また、3の倍数のうち、6で割り切れる整数は同様に3と6の公倍数と言えますから最小公倍数が6。200以下にいくつあるかと言えば

200÷6=33…2

つまり33個

さて、ここで忘れてはならないのが二つの円が重なっている赤の斜線部分。ここは2回分数えています。

では、赤の斜線部分に当てはまる整数がいくつあるのかと考えてみると、ここは、3の倍数であって、なおかつ5でも6でも割り切れる整数です。

ということは3,5,6の公倍数だと言えそうです。

最小公倍数が30ですから、200÷30=6…20

よって6個。

今知りたいのは二つの円の外側の整数の個数でしたね。

66-(13+33-6)=26

答は26個です。