とにかく「短い学習時間で」というのは多くの受験生が望まれるに違いありません。
過去にも教養型試験は「最短で700hぐらいではないか?」という記事を書いていますのでそちらも参考にしてください。
公務員試験の勉強時間=700時間?|公務員試験対策講座の講師ブログ(foresight.jp)
とは言えネットで検索をすると
「500時間で合格しました!」
「いやいや、私は1か月ですよ」
「ふふふ、オレは29日だ!」
というように「最短合格オークション」が繰り広げられているのを目の当たりにされた方もいることかと思います。
それを見て不安になる方、自信を失う方がいては心配です。
僕自身、人生で他人の勉強の話を聞いて「この科目(試験)、この日数でいけるの?」と自分が嫌になった経験もあります。
まずそもそも「4000h勉強したけど落ちました…」というようなことをわざわざブログ等で全世界に公表する人は少ないですよね。
つまり、ネット上で個人が最短合格を公開する意図は多くはこうです。
①単純に実体験を語っているだけ
日記感覚で、「自分はこうだったよ」と言っているだけですね。
②サービス提供への入り口
「さあ、私はこういうノウハウを持っていますよ」というアピールです。
ただ、いずれの場合においても確認していただきたいのは、「書いている方と、あなたの背景との一致度合い」です。
なんだか小難しいように聞こえるかもしれませんが、理屈は単純です。
少し話はそれますが、先日、ある資格の最短合格の記事を探していた時のことです。
多くの予備校が800~1200時間を標準学習時間としている資格で、それを「その半分以下」で合格したという方の記事を読みました。
ただ、きちんと確認すると、その方は知識が重なりそうな周辺の資格をすでに取得済みで、その時間が除かれていました。
(もちろん、その方も隠すことなくきちんと公開されています)
つまるところweb上の最短合格に関しては、次のような見方で活用すれば「あり」かもしれません。
①過去の学習経験や保有資格など、あなたに似た人を見つける
②最短ルートの学習方法の参考として、あくまで「部分的に」取り入れていく
③取り入れたうえでも、違和感をおぼえたらあなた用にカスタマイズしていく
公務員試験は学習時間に個人差が多く出る試験です。
結局のところ、「自分のペースを崩さない」というのが一番の最短距離な気がするのは僕だけでしょうか。