公務員試験対策講座の講師ブログ

公務員試験と大学名

公務員試験に、卒業した大学名は関係ありません。
学歴フィルターもなければ、コネも必要ありません。

とにかく、自分自身が頑張れば、
第一号となる可能性があるのがこの試験の魅力のひとつです。

ここまで、平等な世界は数少ないのではないでしょうか?
私もその点に魅力を感じ、この仕事をしています。

そうは言っても、「自分のライバルとなる相手がどのような学力を
持っているのかは気になる」という方もいらっしゃるはずです。

あくまで、「ライバルの目安として」ですが、
採用実績のある大学を探っていきましょう。

①国家公務員一般職
かつて、国家公務員Ⅱ種試験と言われていたころ、
平成24年度までは採用の多かった大学と学部が公開されていました。

ここが、ひとつ参考になります。

4月ブログ③ 表
(出典:採用昇任等基本方針に基づく任用の状況(平成24 年度))

いかがでしょうか?国公立大学および
、大学受験界で関関同立、MARCHとよばれる大学が多いようです。

ここについては、他の年度を見ても大まかな傾向は変わりません。
省庁別にみると、日東駒専、産近甲龍、成成明学、愛愛名中と
呼ばれる大学群の名前もいくつか見られました。

あくまで、目安であって、このレベル以上の大学であれば受かる、
そうでなければ落ちるというものではありません。
事実、表現として適切かどうかはわかりませんが、いわゆるFランクと
言われる大学からも合格者が輩出されているのを私は確認しています。
ライバルの目安として参考にしてください。

②地方公務員地方公務員の大学名を探るのにもっとも便利なのは、
リクナビやマイナビの採用実績校です。
新卒向けの就活サイトをご覧いただくと良いでしょう。
あるいは、先輩社員のメッセージなどに卒業校が記載されていることもあります。

「○○(サイト名) ○○(自治体名)」で出てきます。
とはいっても、地方公務員にまで目を通すと、
地元の大学が多いという傾向はあるものの、
それこそ、多種多彩、さまざまな名前が出てきます。

しかし、昨今は、昔に比べるとこういった情報は、
残念ながら掲載していないところのほうが多いですね。
背景として、どの自治体も、優秀な人材を確保するのには苦労しています。
これは、「大学名は関係なく是非受けに来てください」という
自治体側からの強力なメッセージと受け取るべきでしょう。
また、個人情報の保護、さらに人物重視の流れというのもあるかもしれません。

どうしても知りたければ、周辺の自治体の実績が載っていれば、
それを見ることで参考になるでしょう。

以上のように、目安となる大学の学力を推し量ることはできます。

しかし、この学力レベルがスタートラインになるのかというと、
そうではないと思われます。

私立大学で人数の多い大学や、そもそも、公務員を志望する資質を持った学生が
多く集まる大学などは毎年、多くの合格者を送り込むはずです。

また、「先輩が行ったから」といった、
それまで積み上げられた風土も強く影響します。

公務員試験もしょせん受験勉強のひとつですから、
試験勉強のスキルが重要な要素を占めてきます。

その意味で、幼少期から受験の経験がある人が多い、
そうでなくても資格取得に力を入れている大学で、
簿記や宅建の学習で試験勉強のコツは在学中に習得したという学生が
多ければ、必然的に合格者は出しやすい環境となります。

再三にわたって申し上げますが、国家総合職のような例はのぞき、
ライバルの大学名は気にせず受けることをオススメします。

もし、それでも不安でしたら、
適切な指導を受けられる環境を整える、あるいは低学年の方でしたら、
資格試験で試験スキルの向上を図るといった対策が挙げられるでしょう。

(参考サイト)
採用昇任等基本方針に基づく任用の状況(平成24 年度)