旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

約款のポイントチェック(2)

今回は、運送・宿泊約款のポイントと、約款の数字特集です。約款の数字も結構たくさんありますが、今から一生懸命覚えることはありません。直前期に一気集中で覚えましょう。

3.運送・宿泊約款
 基本的には、標準旅行業約款よりも易しい内容ですが、以下の規定で独自のものがあり、標準旅行業約款とも違っています。混同しないように注意しましょう。

① 契約の成立時期と要件
 特に、貸切バス、宿泊が特徴的です。
② 期間・期限
 航空の航空券購入期限、取消手数料がかからない期間、有効期限など。
③ 責任
 ・貸切バスとフェリーでは、会社が賠償責任を負う損害
 ・航空運送約款では、損害の通知期限と賠償限度額
 ・宿泊約款では、予約した客室が提供できないとき、寄託物の取り扱い、
  駐車場の責任など、ユニークなものがあります。

4.数字
 約款に出てくる重要な数字を含む記述を抜き出して並べました。何の数字か、再確認してみましょう。運送宿泊約款も混ざっています。

【期間・日数】
 ・3日目に当たる日より前に旅行者に通知する。
 ・解除の日の翌日から起算して7日以内に(以下略)。
 ・受け取った手荷物については、その受け取りの日から7日以内に(以下略)。
 ・有効期間満了日の翌日から起算して10日(30日)以内に(以下略)。
 ・13日目に当たる日より前に旅行者に通知する。
 ・損害発生の翌日から起算して14日以内に旅行業者に通知する。
 ・15日目に当たる日より前に旅行者に通知する。
 ・旅行代金の15%以上の旅行業者が定める率を(以下略)。
 ・引き渡しがない場合は、受け取るはずであった日から21日以内に(以下略)。
 ・損害発生の翌日から起算して21日以内に旅行業者に通知する。
 ・所定の運賃及び料金の20%以上を(以下略)。
 ・旅行終了日の翌日から起算して30日以内に(以下略)。
 ・契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して30日以内に(以下略)。
 ・損害発生の翌日から起算して6カ月以内に旅行業者に通知する。
 ・損害発生の翌日から起算して2年以内に旅行業者に通知する。

【金額】
 ・10円 ・1,000円 ・3,000円 ・10万円 ・15万円(複数あり) ・1500万円 ・2500万円