旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

今年は卯(兎)年です。十二支には猛々しい動物が多いのですが、その中では最も愛らしい生き物の一つではないでしょうか。実は、私も卯年生まれで、何回目かの年男です。しかし、我ながらまったくウサギのイメージにはほど遠く、もう1年前後して虎か龍のほうが勇ましくて良かったかなと思います。なお、年男の回数は忘れてしまいました。

私は山里の生まれなので、子どもの頃は裏山で野ウサギなども見かけたものです。いや訂正。警戒心が強い動物のため、ほぼ姿は見ることなく、丸いフンや雪上の足跡など、痕跡しか見かけません。子どもの目からは、「兎に角」俊敏な生き物でした。皆さんも、この秋の試験に向けて、「脱兎の勢い」で新年猛ダッシュしましょう。そして、合格発表のときにはご一緒に飛び跳ねましょう!

さて、 今年は旅行業務取扱管理者試験に影響あるさまざまな改正が予定されています。しかし、「いつ、どんな改正があって、いつまでのものが試験に関係あるのか?」はっきりわからないと気になるものですね。
旅行業務取扱管理者試験では、例年、次の時期を基準として問題が作成されます。
① 国内旅行業務取扱管理者試験…6月1日
② 総合旅行業務取扱管理者試験…8月1日
この期日以降の改正事項は、試験には出題されません(出題されたら大フライングです)。

一般に、法令や規則改正が多いのは1月、4月、10月などです。10月改正は今年の試験に関係ありません。では今年前半にどんな法改正等があるか(ないか)? わかっている範囲で、重要なものだけ挙げておきます。また、一部すでに昨秋改正された事項も含みます。

○旅行業法令、旅行業約款
大きな改正はありません。

○国内運賃料金
4月に、特急料金を中心に大幅な改正があります。料金そのものも変わりますが、シーズン料金やグリーン利用時の料金、乗継割引の範囲縮小など多岐にわたり、過去問題の大半は参考にならなくなります。時刻表3月号は必携です!
また、日本航空の運賃体系も全面的に大改正されます。史上最大規模といえる大掛かりなものです。

○国内観光地理
「佐渡金山」の世界遺産登録は混迷を続けましたが、結局は推薦書の再提出となり、来年度の登録は絶望的となりました。国は、2024年度の登録を目指すこととしました。

○海外旅行実務
全般で大きな改正はありません。なお、コロナ禍による出入国制限は大きく緩和されましたが、一方でウクライナ戦争による国際線や出入国への影響も生じています。しかし、試験では地政学的問題が問われることはないので、このこと自体は試験に影響ないでしょう。

上記のほか小改正もありますが、省略します。今後新たな改正があれば、このブログでも紹介していくつもりです。

それでは、本年もよろしくお願いいたします!