~合格か死か~

性別男性
年代30代
試験年度2020年(令和2年度)
エリア群馬県
勉強時間1000時間
勉強期間11ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
勉強法模試
受験回数2回目
試験科目労働基準法,労働者災害補償保険法
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
■物事の本質を理解する。


数ある法律知識を勉強していく中で、その法律は何のためにあるのか。誰を保護するために若しくは誰が何をすることを制限するためなのかを考えて理解していくと理解が深まると思います。労働基準法、労働者災害補償保険法などそれぞれの教科が先生でその先生ごとに指導方針というか決まり事がありその意図をくみ取っていくような勉強が合格には必要だと思います。

そのためには、二神先生がおっしゃっていた「心を動かしながら理解してみる。」ということが、私としてはとても効果的だったと思います。本試験で2つまで絞れた時に、「そもそも、この法律は~だ。」や「もともと、これは労働者保護のためなんだから~だ。」などの思考が必要になってきます。しかし、もちろんこれは知識を十分付けたうえでその上の戦いということになります。そういった紙一重の戦いを本試験では210分の択一で永遠繰り返さなくてはいけません。戦うためには、教科や分野ごとの本質を鍛えていくと自信もついて本試験では力を発揮できると思います。


■自分の環境や感情を利用する。


受験勉強中は、様々な問題やアクシデントが起こります。時には現実逃避したくなることもあるでしょう。そこで私は、そのような環境やその時生まれた感情をモチベーションに利用させてもらいました。極端にいうなら、自分に降りかかった最悪のことを「神様が与えた試練だ、これは私なら乗り越えられるから神様が与えたんだ!」このように考えて行動するということです。

神様、とまではいきませんが私も「悪いことは良くとらえ、良いことは良くとらえる。」そうやって自分のモチベーションを維持していました。例えば、私の妻が本試験前、直前期に妊娠が発覚し、妊娠初期の妻の体調の悪さで一時期勉強どころではない時期がありました。そこで、初めて生まれる自分の子供が、まだ見ぬパパに「パパ、しっかり勉強頑張って、僕(私)を養ってね!」と言われているんだと言い聞かせて一気にスパートをかけることができました。


■自分で自分を信じ切る。


普段から自分の中に自分自身を戒める鬼教官を持ち、自分に厳しくすることで本試験では自分自身を信じ切れるようになります。よく、敵は自分自身だとか言われるように、やるのも、やらないのも、すべて自分がやっていることだからです。後からやらなかったことを人のせいにはできません。

本試験では、自分はこの会場の誰よりもやってきたという自信は、普段、自分がどれだけ自分に厳しくしてきたかだと思います。私は、私の中の鬼教官がかなり厳しかったんだと思います。例えば、前日に明日は講義を3時間、帰ってきてから聞こう、と思っていたとします。しかし、帰宅してから仕事の疲れで眠気に襲われ、自分の中での葛藤が起こります。「今週ずっと頑張った、今日ぐらい勉強1時間とかにして寝たら?」と自分の中の甘えはそう言ってくるのですが、自分の中の鬼教官は「そんなのみんな一緒だから。今日休んだ分先で取り返せるのか?誰も受けてくれっていってやっている試験でもないし、そんな甘えるならやめてしまえ!」と、擬人化していますが、実際は自分で自分に心の中で鞭打っているところです。

つらいときにやれるかどうか、これが本試験で一点に泣くか笑うか、その違いだと私は信じてやってきました。どんな知識を持っていても、それを思い出す自分自身を信じ切れなければ無意味です。普段から心の中で葛藤をしてきた私だからこそ、本試験で「これは絶対誤り肢だ。」と疑わなかった、つまり自分で自分の判断を信じ切れたからこそ、見たことの無い肢に引っ張られずに、合格に届いたんだと私は今でも信じています。

それは普段から自分が自分の中の鬼教官に戒められてきた自分だからこそ、そのように思えたんだと思います。そして、自分で自分をよくやったと褒めたのは本試験後、会場から出てきたときに初めて、血も涙もなかった自分の中の鬼教官が、「会場の中の誰よりも、よくやった。」と褒めてくれた、そんな感覚を味わい、ほっとした意味で涙が出てきたのを覚えています。


■今後、受験される皆様へ


だいぶ、小説じみてしまいましたが、敵は自分自身です!来年もう一年この長い長い勉強道を歩むのは嫌だという気持ちで、全力で戦いに行ってください!

そして本試験後はどうか、自分をしっかり褒めてあげてください。直前模試で心が折れてしまった方、私は直前模試の択一式で28点しか取れませんでした。大丈夫です、それでも私は合格しました!本試験で取れればいいんです。

合格するか、死ぬか・・・これは言い過ぎかもしれませんが、そのくらいの意気込みで全力投球すれば必ず結果はついてきます。最後まであきらめずに頑張ってください!応援しています。
28おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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