社会保険労務士 木内洋さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
社会保険労務士 木内洋さん

社会保険労務士

木内洋さん

趣味と実益を活かし『バイク』でサポート
自らの名前で勝負する叩き上げ社労士

1996年神奈川大学法学部法律学科を卒業
1996年専門商社に入社、1年半後に退社
1997年個人事業主として貨物運送業開業
2001年社会保険労務士資格取得
2001年弁護士事務所、社労士事務所にて補助業務
2003年木内社会保険労務士事務所を開業
2007年特定社会保険労務士資格取得
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URL : http://www.kiuchi-sr.com

木内社会保険労務士事務所を開業して、2013年で節目の10年目を迎えた木内さん。もともと司法書士を目指し、大学は法学部へ進みました。ところが、目標だった資格取得は断念し、一般企業への就職を選択。一社会人として働き始めてみたものの、心の奥には何か吹っ切れないものがあったそうです。木内さんはどのようにして、新たな自分の道を切り開くことに成功したのでしょうか。

学内初のバイクサークルを結成した大学時代

瀬戸内海に面した広島県呉市で生まれ育った木内さんは、大学進学を機に横浜へ。これまでの人生の半分以上を、いわゆる港町で過ごしたことになります。そういった背景と併せ、がっちりした体格、あごにたくわえたひげなど、一見いかにも骨太な印象を受けますが、対照的に話しぶりは、とても穏やかです。

「大学選びにあたっては、司法書士を目指そうと法学部を志望して、進学先を決めました。幸いなことに近くには親類もいましたので、呉から遠く離れた場所での暮らしでも、心細さは感じませんでしたね」

大学2年の時、それまで学内になかったサークルを仲間とともに結成しました。それが、現在でも趣味として楽しんでいるバイクです。

「私も含めて発起人は6人でした。女の子ですか? いえいえ、もちろん男集団ですよ」と笑う木内さんですが、サークルはその後50人規模まで拡大したとのこと。「サークルが縁で結婚した後輩たちも何組かいて、彼らには『先駆者の俺たちに感謝しろよ』なんて冗談めかして言っています」

充実したキャンパスライフを謳歌していた木内さんですが、卒業後の進路を考える段階になり、司法書士資格取得の勉強に専念するため、1年間の休学を決意します。

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司法書士への夢破れて就職も1年半後に転職

「予備校などに頼らないで勉強してみたものの、結局、自分には司法書士は難しいと断念しました。独学でやれると思ったのは、甘い考えだったということですよね」

目標を前に挫折感を味わった木内さんは、大学卒業後、専門商社に就職。しかし、1年半後には退社してしまいます。

「入社してしばらくたって、企業の名前で仕事することに、ふと違和感を持ち始めたんです。電話でも、対面でも、『○△商社の木内です』って名乗るじゃないですか。それはつまり、どれだけ実績をあげたとしても、会社の看板で商売しているということには違いないよな、と」

そこで木内さんは、個人事業主として再出発を図ります。

「貨物運送業と聞くと、大袈裟に思われるかもしれませんね。わかりやすくいえば、バイク便です。バイクに乗るのは大好きですし、収入も魅力でした。じつはテレビのバラエティー番組で、企画の参加者プロフィールが紹介されていて、バイク便で高収入を稼いでいる一般人が出演していたもので(笑)。それに、時間管理や身なりも、勤め人より自由度が高いだろうと思いましたし」

心機一転、前職とは全く畑違いの業種で働き始めた木内さん。朝から晩まで都内をバイクで走り回り、荷物をスピーディーに届けるというハードな仕事の合間に、次の転機は訪れました。

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バイク便の待ち時間も有効活用して受験勉強

「バイク便は出先での待ち時間がちょくちょくありますから、書店にも時間つぶしによく入っていたんですが、資格関連の棚を何気なく眺めていたら、社会保険労務士の試験対策本が目に留まりまして。まあ、帯のキャッチコピーにうまく乗せられたといいますか(苦笑)」

それ以来、仕事の待機時間は常に参考書を開くなど、社会保険労務士の受験勉強に励む日々を送ります。さらに、司法書士試験に向けた取り組みでの失敗を教訓に、予備校にも通いました。

「社労士試験は最初の受験が2000年で、あいにく試験日まであまり時間のないタイミングに完全マークシート式の出題へと変更されてしまい、十分に対策できなかったんですが、翌2001年、2回目の挑戦で合格できました」

資格取得後、広島の友人の弁護士事務所で補助業務に就き、続いて先輩の社労士事務所で実務を経験するため、再び上京。そして、ついに2003年9月、東京・上板橋に「木内社会保険労務士事務所」の看板を掲げたのです。


「開業後、事務所は代々木など数回の移転を経て、2009年から本郷を拠点にしています。お客様とは顔を合わせた上で仕事する方針なので、中小企業の社長さんのところには小まめに顔を出すようにしています。そういうときには小回りの利くバイクが便利なんです。23区内なら土地勘もありますし」

木内さんのきめ細かな仕事ぶりは、自然と顧客の心をつかみ、長年付き合いのある会社からは、社員旅行に招かれたこともあるとのこと。「社労士になってよかったと、つくづく思いましたね。社長さんだけでなく従業員さんたちにも歓迎される仕事ができた証拠だと自負しています」

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将来はワンストップサービスを提供できる法人に

「社労士の仕事は、労使間のトラブルを未然に防ぐことであって、決して相手を叩きのめすことが求められているわけではありません。労働基準法の下で労使の争いになれば、労働者が有利という現状では、弱い立場に置かれた事業主の味方というスタンスを守りたいですね」

多忙な毎日にもかかわらず、朝をメインとした異業種交流会に毎週参加するなど、積極的にネットワークを広げる木内さん。ゆくゆくは同世代の士業の方々とグループを作り、ワンストップサービスの提供が可能な法人化まで視野に入れているそうです。

「望み通り『木内洋』の看板で勝負できる世界に飛び込んだわけですが、正直、開業当初は暇を持てあますことも多く、毎日が長く感じられたものです。仕事が軌道に乗るまで5年かかりました。今では目まぐるしく一日が過ぎ、バイク便の頃のように自分の裁量で時間を使えなくなりましたが、そんなことよりもずっと価値のある喜びが得られています。これからも極限まで、粘り強くがんばり通せる性格を生かして、お取引先の社長さんや従業員さんたちを笑顔にしていきたいですね」

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