社会保険労務士 森田征さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
社会保険労務士 森田征さん

社会保険労務士

森田征さん

労務のツボを的確に押さえ
中小企業をバックアップ
戦略的に挑む社労士業界の革命家

1999年 関西学院大学社会学部を卒業
1999年 フジパン株式会社に入社、翌年退社
2000年 社会保険労務士試験合格
2011年 西崎労務経営事務所(現 社会保険労務士法人ユアサイド)、
株式会社ビジネスブレイン太田昭和での勤務を経て
「さかえ経営労務事務所」を開業
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URL : http://www.sakae-office.com/index.html

森田征さんは「さかえ経営労務事務所」(以下、さかえ経営)を2011年に横浜市栄区の自宅で開業。2013年9月には事務所を桜木町駅に程近い横浜市中区のビルに移転し、業務のさらなる拡張を図っています。社会保険労務士の資格を生かし、中小企業の業績向上を使命とするコンサルティングファームとして、顧客の立場で課題に取り組み、サービスを提供し続けようという強い意志は、開業までに積み重ねたコンサルティング経験によって培われたものです。「これからの時代に資格を取って社会保険労務士として生きていきたいのであれば、先人たちと同じ仕事のやり方をしていては伸びる可能性はない」と言い切る森田さんの、揺るぎない信念で仕事に立ち向かう生き方を追いました。

”社労士“というより、“経営コンサルタント”という感覚

大学時代にめざしていた職業は新聞記者だったという森田さん。

「自分のペンで表現することで、世の中の何かが変わったり、誰かが救われたりする。そんな仕事にあこがれていました」

その夢は残念ながらかなわなかったものの、現在の仕事にも共通点があるようです。

「私の仕事をかみ砕いてひと言でいえば、経営コンサルタントです。特に中小企業が抱えている問題や課題を解決することによって、ひとつでも多くの企業が存続、発展していってほしい。これが実現していけば、社会が変わり、人々が救われるわけですよね」

その言葉が示すとおり、さかえ経営の掲げる基本方針は「中小企業の業績向上を使命とするコンサルティングファーム」。これは森田さんが開業に至るまでに大手監査法人系コンサルティングファームで勤務してきた経験を存分に生かしている証しです。

「当初、さかえ経営は社会保険労務士事務所として設立しました。しかし、社会保険労務士の業務だけを行っていたのでは、お客さまである中小企業の業績を向上させることはとても難しいと判断しました」

現在の業務は、資金調達・経営企画関連の支援サービスと人事労務系のコンサルタントが同程度の割合とのこと。併せてインターネットでは、助成金や補助金、資金調達について紹介した「助成金活用ナビ」http://jyoseikin-book.com/、実例に即した企業向け労務問題解決サイトの「労務管理ナビ」http://labor-navi.com/も運営し、営業ツールとしての効果も大きいといいます。

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一日10時間以上の試験勉強で一発合格

森田さんが大学卒業後に就職したのは大手製パン企業でした。工場の生産ライン管理を担当しますが、1年で退社。新聞記者の試験に再挑戦も不合格に終わり、委託訓練の資格取得講座で社会保険労務士試験の勉強に励みます。

「抽象的な表現ですが、何らかの形で人にアプローチする仕事がしたかったんです。それでゆくゆくはコンサルティングのような業務ができればと思い、まずは社会保険労務士の試験を受けることにしました。勉強を始めたのが6月アタマからでしたから、試験までは実質約2カ月半ぐらいしかありません。一日の勉強時間は10時間から12時間。講座のテキストを徹底的に読み込んだり、過去問を繰り返し解いたりということは当然ですが、分厚い参考書から必要なことを自分の手で書き写し、目に残像として焼きつけるようなノートづくりもしました」

短期集中のハードな勉強を自分に課した森田さんは、社会保険労務士試験に見事一発で合格。西崎労務経営事務所(当時)に入所し、会社経営のしくみを実地で基本から学び、転職したビジネスブレイン太田昭和ではコンサルティングの実務経験を積み、一本立ちへの足場を築きます。

「コンサルティング業界では、企業のJ-SOX(内部統制)導入によって起こったバブルが、リーマンショックではじけました。そこで自分の将来を見据えたとき、組織に残って出世をめざすという考え方もあったでしょうが、私は独立して道を切り開こうと決意したわけです。もちろん必ず成功するという保証や自信があったわけではありませんが、もし40歳までに芽が出なかったら、またどこかに勤めればいいという気持ちでした」

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労務のツボをおさえ、経営・販促をサポート

さかえ経営の設立後は、勤務時代の営業活動で広げた人脈を生かすとともに、ダイレクトメールやウェブなどで意欲的に営業も行い、顧客を開拓していきます。売上の大半を占めるのは、紹介で請け負った案件によるもの。しかし、自分で営業の流れを創出し、地道に顧客を獲得していくことで、業績の落ち込みがあっても最小限にとどめることができると、森田さんは考えます。

「パティシエがいくらおいしいケーキをつくったとしても、きちんとラッピングしなくては売れません。私のやっていることは、せっかくつくられたおいしいケーキを売るためのサポートだといえるでしょう。自分が上場を手がけた企業が店舗を出しているのを見たときなどは、その企業の発展ぶりを喜ぶとともに、使命を果たせたという大きな達成感を覚えます」

森田さんが社会保険労務士となって以降、コンサルティングを行ってきた企業は100社以上に上るとのこと。その豊富な実績を土台として、経営、予算・経理、人材マネジメント、アウトソーシング・IT、労務管理の支援を通し、中小企業の課題に対する解決策をワンストップで提供しています。

「就業規則や事業計画といったソリューションの提供も大事なことですが、それらだけではなかなか中小企業の業績向上に結びつかないでしょう。私の支援している企業の業種は、小売業、サービス業、ソフトウェア、ウェブビジネス関連、製造業、化学工業、人材派遣業、食品加工業など幅広いです。ですから、顧客の商売を理解することは重要視しています。それぞれの企業の特性を的確に把握したうえで、成長ステージに合わせたサービスを提供していかなければなりません」

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社労士として中小企業をバックアップし、社会に貢献

今後の業務展開としては、経理・給与計算部門のサービスを強化し、事務所の経営をより安定させていきたいという森田さん。2013年9月には、桜木町駅に程近いアクセス至便なビルに拠点を移し、業務拡張の戦力となる新しいスタッフも募集しているそうです。

「スタッフは経験不問ですが、“社労士をやるために来ました”というような人は採用しません。私の取得した資格は確かに社会保険労務士です。しかし、社会保険労務士という仕事をしているつもりはありません。社会保険労務士の資格を利用し、中小企業の業績に貢献するための仕事をして、ひいては社会に貢献したいという思いで働いているのです」

このような信念を持つ森田さんは、社会保険労務士のあり方についても語ってくれました。

「たとえは悪いかもしれませんが、社会保険労務士の業界は斜陽産業といっても過言ではありません。大げさではなく、それぐらいの危機感を持っていないと、これからの時代に社会保険労務士として生きていくのは厳しいでしょう。社会保険労務士の資格は、あくまでもツールのひとつでしかないのですから。もっといえば、社会保険労務士の業界全体が変わらないといけないんじゃないでしょうか。先人たちと同じ仕事のやり方をしていたのでは、伸びる可能性なんてありませんよ。むしろ商売をやるという感覚が必要なんです」

多忙な毎日だけに定期的な休みは取れないものの、業務に取りかかる前の朝方などに横須賀や木更津などへ出かけ、沖の堤防で趣味の海釣りを楽しむことも。しばし仕事から離れて自分の世界に入り込める、貴重なひとときです。

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