ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

2008年のマーケットを振返って

激動の2008年が終わろうとしています。
今年は、世界経済において、悪い意味で歴史に残る年と言ってよいでしょう。

米国のサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機、それに続く
全世界同時の株価暴落と大不況・・・
金融・経済の領域では、明るい材料がまったく(?)見当たらない年の瀬となりました。

現在の状況は、100年に一度あるかないかの大変な事態だという見方も多いようです。
世界中の株・債券・不動産が一斉に下落したため、分散投資によるリスク低減効果も発揮されず、これらを保有していた人は、この1年で資産を大きく減らしてしまいました。

しかし、各国の株式や債券の市場全体が、このままずっと回復しないということは、まず考えられません。それは、各国政府が市場をこのまま放置しておくはずがないからです。
株式の個別銘柄に投資している場合には、株価がほぼ永久に回復しないということもあり得ますが、投資信託等を通じて市場全体に投資している場合には、必ずいつかは回復すると考えるのが妥当です。市場全体で考えるならば、株価が1/2になるということは、逆に2倍になることもあるということを意味しているのです。
現在のマーケットの状況は、極めて「異常な状態」です。異常な状態というものは、いつかは正常な状態に戻る(戻される)ものなのです。

現に、アメリカ、中国、ヨーロッパ諸国では、大規模な財政出動が続々と
始まっています。
現在の状況は、投資のタイミングとしては、100年に一度あるかないかの
ビッグチャンスだという見方も強くなっています。

これから投資する人も、すでに投資をしていて損失を被っている人も、
今、為すべきことは何でしょう?

まさに、こんなときこそFPの出番です。
この、100年に一度とも言われる大事な時に、誤った選択をしないために、
是非、FPの知識と考え方を生かしてください。