ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

フィデューシャリーデューティ(保険編)

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

フィデューシャリーデューティ(保険編)

銀行窓販による市場は、保険料ベースで年間4兆~6兆円。
いまや金融機関での保険販売は当たり前となり、
加入者にとっても金融機関で保険に加入することは一般的となってきました。
こうした状況下で、保険に関してもフィデューシャリーデューティが求められるようになってきています。
保険におけるフィデューシャリーデューティとは何が該当するのか、解説をしていきたいと思います。

■顧客ニーズにあった保険提案ができているかどうか
まず、顧客本位という視点から考えたときに、顧客ニーズにあった提案ができているでしょうか。
投資経験もない方に変額年金保険や外貨建年金を勧めてはいないでしょうか、
もしくはしっかりと理解したうえで加入されているでしょうか。
将来受け取り時に円高や株安となっていれば、元本が既存する恐れがあります。
そうした状況になっても生活に支障がない、それよりも金利や運用益を重視して加入するといったニーズであれば問題ないですが、
いざというときの生活資金と考えている場合にはトラブルとなり得ます。

保険の特徴は、長期間の加入であるケースが多いこと。
加入時と受取時では当然市場環境も異なれば、家族環境、生活環境も変わってくることでしょう。
そうした長い目線で捉えたときに、お客様のニーズに合致するかどうか、
また場合によっては見直しに対応できるかどうか考えたうえでよりよい提案を行っていく必要があります。
ニーズにあっていない保険や、手数料欲しさに違う保険を販売するといったことは、
フィデューシャリーデューティに即しておらず、不適切であるといえます。

■保険料のうち、手数料がいくらなのかを開示する方向に
そして、フィデューシャリーデューティ重視の観点から、今後、投資信託のように販売手数料がいくらなのか、
保険に関しても手数料開示が求められるようになっていくことでしょう。
特に外貨建て保険に関しては、為替も絡んでくることから、
どのような手数料構成となっているのかは明確に区分けを行い説明することが
求められるようになっていくことになるかもしれません。

また、保険の種類(有配当保険など)によっては、資産構成や投資方針、
過去の運用利回りなども顧客にわかりやすく開示することになっていくかもしれません。
こうした手数料開示は、顧客本位の商品販売、提供を重視するうえで必要不可欠なものといえるものの、
開示することで保険販売市場自体が縮小するおそれもあります。
顧客本位と保険市場への与える影響の双方を考慮した解決策が望まれます。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい
【問題1】
株式投資に関する評価指標の1つである配当性向は、株価に対する1株当たりの配当金の割合を示す指標である。

<解答> ✕
設問の内容は、配当利回りに関する内容です。配当性向は、配当金÷当期純利益×100(%
)で求められます。

【問題2】
金融商品取引法に規定される「適合性の原則」とは、金融商品取引業者等は、顧客の知識、経験、
財産の状況および金融商品取引契約を締結する目的に照らして不適当と認められる勧誘を行ってはならないというルールである

<解答> ○
このほか、自己責任の原則も覚えておきましょう。投資は最終的にご自身が判断するものであり、投資結果は自己責任であるというものです。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★



伊藤 亮太

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