ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師の伊藤です。

NISAの一つに、「職場積み立てNISA」があるのをご存じでしょうか?
この仕組みは、給与や賞与などを天引きし、NISA口座で積み立て投資を行うものです。
基本的な仕組み自体は通常のNISAによる投資と変わりありません。

実際にNISAを企業として導入し、福利厚生の一環として実施するケースが増えてきており、今後一つの資産形成方法として定着していく可能性があります。

具体的にどのような仕組みで、現状どのぐらいの企業が実施しているのでしょうか?
解説していきたいと思います。

(1)職場積み立てNISAの5つの特徴とは?
①給与天引きで手間暇かからず
職場積み立てNISAには5つの特徴があります。
まず、給与や賞与等から天引きしNISAで運用することにより、
自動的に定時定額購入が可能な点を挙げることができます。
通常のNISA投資では入金後、発注を行うことで投資が可能ですが、
天引きが可能であればそうした手間を省くことができます。

②非課税の恩恵を享受可能
NISA口座での運用となるため、売買益や分配金等が非課税となります。
中期的な運用はNISAで、長期的な運用は確定拠出年金とすることにより、
中長期両面において、非課税の恩恵を受けつつ、企業内で資産形成を図ることが可能になります。
そのため、職場での資産形成方法として職場積み立てNISAを導入し、
企業が資産運用教育を従業員に行う流れは、確定拠出年金同様、
資産形成を促す一つの方法として定着していくかもしれません。

③毎月コツコツ積み立て投資
NISA口座では、まとめて120万円投資を行うこともできますが、
職場積み立てNISAでは、毎月1万円から継続的に購入する方法をとります。
そのため、無理のない範囲で計画的に資産形成を行うことが可能です。

④時間分散を図ることが可能
毎月積み立てによる運用は、時間分散の役割を果たします。
基準価額の高い時には購入するファンドの口数は少なくなりますが、
基準価額の低い時には購入するファンドの口数は多くなります。
その結果、平均単価を抑制することができ、リスク分散効果を発揮できます。

⑤分配金の再投資により複利効果を享受できる
運用するファンドによっては分配金が出ることがあります。
この分配金は自動的に再投資される仕組みとなっていることから、
長期的には複利効果を享受できることになります。

こうした5つの特徴のうち、②~⑤はNISA口座を積み立てにより行う場合でもメリットとして享受できます。
①が職場積み立てNISAならではという特徴になりますが、
通常のNISA口座でも預金口座から天引きを設定することで毎月決まった日に購入していくことが可能となります。
こうした制度も是非覚えておくとどこかで実務で役立つことでしょう。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
上場株式を譲渡したことによる損失の金額は、確定申告をすることによって、不動産所得などの他の所得金額と損益通算することができる。

<解答> ✕
上場株式の譲渡損失は、同じ上場株式の損益通算としては可能です。ただし、他の所得金額と損益通算することはできません。

【問題2】
確定拠出年金の個人型年金において加入者が拠出した掛金は、その2分の1相当額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となる。

<解答> ✕
確定拠出年金の個人型年金において加入者が拠出した掛金は、その全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となります。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★



伊藤 亮太

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