ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

投資型年金保険の主な特徴とは

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師の伊藤です。

前回に続き、今回も投資型年金の解説を行っていきます。
どんな特徴があるのでしょうか?

■投資型年金保険の主な特徴とは?
投資型年金保険の主な特徴について解説します。前回の繰り返しになりますが、
投資型年金保険は定額年金保険とは異なり、保険契約者自身で運用を選択します。
そのため、運用成果によって将来の年金額や解約返戻金が増減することになります。

運用商品は、各投資型保険によって異なるものの、一般的には株式や債券のファンドで運用を行います。日本株式に20%などといった、当初決めた運用比率は途中で変更することが可能であり、その時々の情勢により他のファンド(特別勘定)へ乗り換えることができます。これをスイッチングといいます。
スイッチングに関しては、一定の範囲で行うことが可能であるケースが多く、生命保険会社によっては各特別勘定に繰り入れる資金の割合自体を変更することもできます。
ただし、所定回数以上のスイッチングを行う場合には、一般的に費用がかかるといえる
ため、何回も見直しを行うというよりは今後の経済情勢を見据えて、どのような対応が
望ましいかじっくり検討し、見直しは年1~2回程度ですむような設計をたてるべき、
といえます。

このほか、投資型年金では将来のインフレに対応できる点もメリットとして挙げることができます。
定額年金保険の場合、保険料支払い時に将来の年金額を確定することができます。
将来いくら受け取ることができるのかが明確になるため、わかりやすい、将来設計が
しやすいといった利点があるものの、インフレには対応できません。
仮に物価が大幅に上昇した場合には、実質的な資産価値が目減りする可能性があります。
一方で、投資型年金保険では、運用結果により年金額が異なるものの、株式等で運用
することでインフレ対応が可能となります。
将来のことは誰もわからないものの、日本銀行の「2%の物価安定目標」が続くこと、人件費の上昇や輸入物価の上昇などが将来的にインフレへと導く可能性は否定できないことを考慮すれば、投資型年金による運用も一理あると考えることができます。

もう一点、投資型年金保険には税金面でメリットがある点を忘れてはなりません。
税金面のメリットには主に3つの観点(支払い時・運用時・受け取り時)があります。
節税効果をお客様に説明することで、投資型年金保険の魅力を引き出しお客様の考え方にも影響を与えることができるかもしれません。
こういう商品を探していた、と気づきを与えることにもつながる可能性があるのです。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
借地借家法の規定によれば、事業用定期借地権等の設定を目的とする契約は、公正証書によって締結しなければならない。

<解答> ○
事業用定期借地権は、公正証書による契約を行う必要があります。

【問題2】
建築基準法の規定によれば、住宅は、工業地域内および準工業地域内においても建築することができる。

<解答> ○
住宅は、工業専用地域では建てることができませんが、工業地域内および準工業地域内においては建築することができます。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★