ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から③

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師伊藤です。

前回に続き、5月6日に発売されました著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から、株取引のポイントについて解説します。ご興味もたれた方は、是非本書をお買い求めください。

■初心者におすすめの株を買うタイミング
投資初心者にとって、気軽に買うタイミングを考えるにはどうすればよいでしょうか?以下に2つの方法を伝授します。1つはIRに注目すること、もう1つは7~9月に良さそうな銘柄を物色することです。

上場企業の情報公開は、IR情報として各社のホームページなどに公開されています。主なIR情報には、企業業績を公表する決算短信や有価証券報告書があります。この他にも、業績予想の修正発表、資本・業務提携の発表、M&Aの発表など、株価に大きく影響を与えるような情報公開も行われます。

こうしたIRに注目し、株式を買うタイミングを見計らう方法も検討できます。具体的には、IR情報が公開された直後などにチャンスと思えば買いをいれるといった方法が考えられます。IR情報がいつ公表されるかわからない、いちいち企業のホームページを確認していられない。実はまとめて確認できる方法があります。それが日本取引所グループの「適時開示情報閲覧サービス」です。適時開示情報閲覧サービスでは、東京証券取引所の他、名古屋、福岡、札幌の取引所に上場する企業の情報が公開されています。つまり、この適時開示情報閲覧サービスを確認すれば、その日の何時にどんなIR情報が企業から出されたのか一目瞭然でわかるのです。

■IRが発表された日の17時以降
IR情報の多くは日中の株式の取引時間外に公表されることが多くなっています。これは、市場に大きな影響を与えないようにするといった配慮からと考えられます。多くの企業では15時または15時30分以降に公表されています。投資家も取引終了後に慌てずじっくり時間をつくり確認することが可能です。

なお、いち早くIR情報をもとに株式を買いたい場合は、証券会社のPTS取引を利用し17時以降に売買するとよいでしょう。翌日朝9時を待つことなく、先に買うことで大きな利益が得られる場合があります。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
贈与は、当事者の一方が財産を無償で相手方に与える意思表示をすれば、相手方が受諾しなくても、その効力が生じる。

<解答> ✕
贈与は贈与者および受贈者がお互いに与える、もらうの意思表示をすることで効力が生じます。片方だけではダメです。

【問題2】
自筆証書遺言は、遺言者が、その全文、日付および氏名を自書し、これに押印して作成するものであるが、自筆証書に添付する財産目録については、自書によらずにパソコンで作成しても差し支えない。

<解答> ○
財産目録は自筆ではなくパソコンなどによる作成でも構いません。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★