ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

FPの視点から考える営業開拓手法①

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、FP講座専任講師の伊藤です。

今月は、新NISAに関する内容をもとに、運用と提案という両面から解説を行っていきたいと思います。

■FPの活躍する場は増加している
 中長期的な視点から見て、今後の日本の人口減少は経済にマイナスとなることは間違いありません。とはいえ、AIがカバーする側面があること、インバウンド需要などにより成長できる側面はまだまだあるともいえ、ポジティブに考えることも可能です。
 そのような中で、今後必要となるアドバイスとして、確実に増えると予想されるのが老後資金をどう構築するか。ファイナンシャル・プランニングの手法を用い、キャッシュ・フロー表を作成ながら、より具体的な運用プランを提案していくことで、これまで顧客ではなかった、例えば若年層などの開拓が可能と考えます。不安に思いながら資産運用もやらないと、と思う若年層が増えているように感じます。まずはそう不安になることもない、場合によっては日本経済は浮上し、維持できる可能性もあるといったポジティブな考え方もお話ししつつ、お客様の資産を増やす、守る、の両面から、アドバイスを行っていきましょう。
 今後、新NISA口座の開拓がファイナンシャル・プランニングを活用できる大きな側面となる可能性があります。おそらく、新NISAから始める方も多く見えることでしょう。資産運用という一つの切り口から、様々なニーズを取り込むきっかけをつくります。そして、定期的な面談を行いながら運用を始め資金繰りなどに問題がないかどうか相談できる体制を整えましょう。定期的な面談へとつなげることで、そのお客様だけではなくご家族も顧客となる可能性が出てきます。
 今後FPにおいて求められるのは、金融商品を販売する場合には、販売して終わりではなく、販売後のアフターフォローをしっかり行い、継続してフォローできること。核家族化やインターネットの普及などにより、人と人とのつながりが減る中で、FPは昔ながらの顔の見える体制で人と人を結び付けることができるような役割が重要視されると考えます。新NISA制度は恒久的な制度となることから、継続したアプローチを行える手段としても活用できます。そして、その時々のニーズに応え、投信、保険など様々な金融商品の提案を行っていきます。
 なお、預貯金だけで老後資金は十分対応できる場合であっても、インフレ対策面から少しは運用で保全すべきといった提案も可能です。いかにお客様に寄り添うか。顧客本位を忘れてはなりません。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
子が父から著しく低い価額の対価で土地を譲り受けた場合には、原則として、その相続税評価額と支払った対価の額との差額を限度に、子が父から贈与により取得したものとみなされ、贈与税の課税対象となる。

<解答>×
子が父から著しく低い価額の対価で土地を譲り受けた場合には、原則として、その時価と支払った対価の額との差額を限度に、子が父から贈与により取得したものとみなされ、贈与税の課税対象となります。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★