ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

純金積み立て活用してみては?

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、FP講座専任講師の伊藤です。

今月は、純金積み立てについて解説を行っていきたいと思います。

■世情不安とインフレ対策には金が有効
 世界情勢が不安定な時や、インフレが進んでいる際には金投資は有効な投資手段となります。これは歴史が証明しています。直近でいえば、ロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍での不安拡大、インフレ進行といった理由で金価格が大きく上昇してきたことを見ればお分かりになることでしょう。
 それでは金に投資するにはどんな方法が考えられるでしょうか。NISA口座(成長投資枠)を活用して金に投資したい方は、金のETFに投資する方法が考えられます。例えば、純金上場信託(1540)といったETFがあげられます。なお、純金上場信託(1540)は、一定の口数以上投資している場合には金地金と交換ができるため、単純な売買だけではなく、最終的には現物で保管したいといった場合にも活用可能です。
 つみたてでコツコツと資産形成を図りたい。この場合には、純金積み立てが良いでしょう。純金積み立ては、田中貴金属や三菱マテリアル、徳力本店といった貴金属専門の会社で取引ができます。毎月購入したい金額等を設定し積み立てが行えるほか、その時々の価格でまとめて購入するスポット購入なども可能です。楽天証券など一部証券会社でも購入可能です。
楽天証券などではクレジットカードによる純金積み立ても可能ですので、クレジットカードのポイントもうまく貯めていくと良いでしょう。
 なお、純金積み立てはNISA口座では投資できません。つみたて投資枠を利用しても投資できません。ただし、純金積み立てを行い売却した際に生じる所得は、事業として行っていなければ通常は譲渡所得になります。譲渡所得の場合、特別控除50万円が差し引けるため、年間の売却益が50万円以内であれば税金がかかりません。実質非課税とすることが可能です。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
弁護士の登録を受けていないFPのBさんは、財産管理の相談に来た顧客の求めに応じ、有償で、当該顧客を委任者とする任意後見契約の受任者となった。

<解答>〇
任意後見契約の受任者は、弁護士の登録を受けていないFPでも可能です。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★