ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

外国債券を活用しよう

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、FP講座専任講師の伊藤です。

今月は、投資関係、今回は外国債券について解説を行っていきたいと思います。

■投資主体、地域、通貨のいずれかが海外のものを外国債券という
 債券の中で、債券を発行する企業や国、発行する地域、発行する通貨のいずれかが海外であるものを外国債券といいます。例えば米国債は米国が米ドルで発行する債券であり、外国債券の一種類です。私たちが思いつくものはそれらがすべて海外であるものが多いかもしれませんが、実際にはいずれかが海外となっていればすべて外国債券に該当します。
 外国債券は種類が非常に多いため、数多くの投資商品があるといえます。基本的には証券会社で購入が可能ですが、銀行などが仲介を行う場合もあります。外貨預金と比べて金利が良いといった理由で購入される方も多いです。窓口やインターネットから購入可能です。
注意点は、金利が高くても為替手数料が高くなるケースがあること。中長期投資であれば利息でカバーできるものの、短期的な売買の場合はコスト割れする可能性もあります。また、為替が円高に振れた場合には為替差損が生じる可能性があります。
 その一方で、円安へと振れたことで利息の他に為替差益が得られるケースもあります。また、国や企業の信用力の向上等により途中で売却した場合に売却益が生じることもあります。そのため、複数の国や企業、期間など分散をさせて投資するべきです。
 外国債券の一番の魅力は金利と答える方も多いですが、金利が相対的に見て高い債券はそれなりにリスクがあると思った方が良いです。なぜ金利が高いのか?政治リスクなどないかどうか?元本が返済される可能性が高いかどうか?これらの点を今一度チェックし、ご自身の中でそのリスクが許容範囲であれば投資するといったスタンスの方が良いかもしれません。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
加給年金額が加算される老齢厚生年金について繰下げ支給の申出をする場合、加給年金額についても繰下げ支給による増額の対象となる。

<解答>×
加給年金額が加算される老齢厚生年金について繰下げ支給の申出をする場合、加給年金額については繰下げ支給による増額の対象となりません。また、老齢厚生年金を繰り下げるとその期間の加給年金を受け取ることができません。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★