ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

新NISAの活用②

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、FP講座専任講師の伊藤です。

前回に続き、今月は、2024年からスタートする、新NISAについて解説していきたいと思います。

(続き)
②どちらか片方だけの使用も可能
 新NISAは、2つの投資枠から構成されます。1つが「つみたて投資枠」、もう1つが「成長投資枠」です。つみたて投資枠とは、その名の通り、毎月などコツコツ積み立てにより運用を行う枠をさします。成長投資枠は、例えば株価が大きく下がった時などにスポットで購入したりと、好きな時に売買できる投資枠です。
 つみたて投資枠では、年間に120万円まで投資が可能です。一方、成長投資枠では、年間に240万円まで投資を行うことができます。両方の投資枠を利用することもできますし、片方だけを利用して運用していくことも可能です。
 大きな違いは、積み立てかどうかの他に、投資対象商品が異なること。つみたて投資枠では、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が投資対象商品となっています。成長投資枠では、上場株式や投資信託等が投資対象商品となっています。ただし、上場株式に関しては整理・監理銘柄は対象外です。また、信託期間20年未満、リスクの高い高レバレッジ型の投資信託や毎月分配金が支払われる可能性のある毎月分配型の投資信託なども対象外となっています。できる限り中長期の運用ができるように投資商品も絞られているといえます。
 年間で360万円の投資を行うことができれば両方の枠を目いっぱい利用することも可能ですが、なかなかそうもいかないのが現実だと思います。そのため、積立投資を中心とするならつみたて投資枠を、上場株式を中心に運用するなら成長投資枠を主に利用すると良いでしょう。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。

<解答>×
不適切。ETFは、非上場の投資信託同様、運用管理費用(信託報酬)が発生します。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★