ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

新NISAの活用③

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、FP講座専任講師の伊藤です。

前回に続き、今月は、2024年からスタートする、新NISAについて解説していきたいと思います。

(続き)
③毎月5万円、30年継続で投資枠を使い切る
 中長期的な資産形成を目指す場合に、投資資金をどう使っていくかは多くの方にとって課題となることでしょう。継続してコツコツと資産運用額を増やしていきたい。そんなかたにおすすめなのが、つみたて投資のみで新NISAの投資枠を使い切ること。
 例えば、年間での投資予算が60万円の方の場合、毎月5万円ずつ投資していく方法が考えられます。毎月5万円が難しいという方は、毎月3万円ずつのつみたて投資を行い、年2回のボーナス時期には追加で12万円ずつ投資していけば年60万円の投資が可能です。
 これを30年間、根気よく続けていけば、新NISAの投資枠の上限である1,800万円を利用することができます。もちろん、無理に上限まで利用する必要はありません。毎月2万円を30年継続しても720万円の投資金額となります。継続は力なりです。時間分散を行い、複利効果も生み出し、資産が増加していく可能性は十分あります。
 さて、こうしたケースの場合には、何に投資すべきか?中長期的に見て世界は年3%程度の成長が見込まれています。これに従えば、年3%ほどで運用できる可能性があるとも考えることができます。そのため、例えば世界全体に投資ができる投資信託として三菱UFJ国際投信が運用を行う「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」やアセットマネジメントOneが運用を行う「たわらノーロード全世界株式」など自社で取り扱いのあるファンドでの継続運用はいかがでしょうかと提案します。いずれも日々の管理費用である信託報酬が低く、中長期的な資産形成に向いている投資信託となっており、時間分散を図りながら継続的なつみたて投資を実践されると良いと考えます。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場の全銘柄を対象として算出されている。

<解答>×
不適切。東証株価指数(TOPIX)は、原則としてプライム市場の銘柄を対象として算出されています。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★