ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

40代以上のiDeCoの活用の仕方

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師の伊藤です。

今月は、個人型確定拠出年金(iDeCo)に関する話題からいくつかピックアップし解説していきたいと思います。

■余裕が出てきたら掛金を増額しよう
 40代以上になると、少しずつ老後どうしようか?といった悩みを解決するために行動していく必要が出てきます。その1つの対策として老後資金の構築を本格的に行っていく必要があります。
 特に40代後半以上になると、子育てもひと段落し、教育資金から老後資金へと貯める目的が変わっていきます。この際に考えたいのが、iDeCoの掛金を増額したり満額にすること。一般的には40代後半から50代にかけて収入が最大になる時期がきます。その時には資金拠出にも余裕が出ることでしょう。iDeCoへの拠出を増やすことで老後資金を増やすのはもちろんのこと、節税面でも最大限の力を発揮するようにするのです。収入が多いからこそiDeCoの掛金の増額は節税効果を発揮します。満額が難しい場合には、月5,000円などの増額でもよいと考えます。
 掛金は増額しますが、その一方で運用に関しては徐々に保守的な運用スタイルへと変化させていく必要がある時期です。増やす視点が強い方でも、日本株式や海外株式の投資信託の比率を徐々に下げ、バランス型のファンドの比率を増やしたり、預金や保険の比率を増やしていきましょう。
 老後資金は40代~50代のうちにしっかり構築すべきです。そして、60歳前後にはご自身の希望するリタイアメントプランが描けるような資産形成ができているのが理想です。昨今では子育てと住宅ローンが重なり、老後資金どころではないというご家庭も増えているものの、少しずつでもiDecoなどの活用により老後資金も視野に入れた運用を目指していくべきです。早いことに越したことはありません。家計の見直しを行い、節約できたお金をiDeCoで強制的に運用していくといったスタイルも良いかもしれません。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
個人が賃貸アパートの敷地および建物を売却したことにより生じた所得は、不動産所得となる。

<解答>×
個人が賃貸アパートの敷地および建物を売却したことにより生じた所得は、譲渡所得となります。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★