ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

今回は債券で投資適格債券と不適格債券の基準について解説していきます。

債券の元利金の支払いの確実性を見る基準の一つに、「格付け」があります。格付けは、専門に行う格付け会社が国や企業などの発行体の状態等から評価を行い、返済可能性のランク付けを行ったものです。

一般的に、格付けの高い債券ほど、元利金の返済可能性は高いとみなされることから、価格は高く利回りは低くなります。一方、格付けの低い債券ほど、元利金の返済可能性が低くなると評価されていることから、価格は低く利回りは高くなる傾向にあります。

格付け会社には、スタンダード&プアーズ、ムーディーズ、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)などがあります。格付け会社によって格付けの表記の仕方は異なります。例えば、格付け投資情報センター(R&I)の場合には、信用が最も高く多くの優れた要素がある債券に関しては「AAA(トリプルエー)」と評価し、その下に「AA」「A」「BBB」「BB」「B」と続きます。そして債務不履行の状態に陥っている、もしくは陥る可能性がある場合には「CCC」「CC」「C」といった評価がつき、「C」では債務不履行に陥っており、債券の回収もほとんど見込めない評価となります。AAAがもっとも高い評価で、Cがもっとも低い評価を示しています(格付け会社によってはD評価まで表記する場合があります)。

一般に、「BBB(トリプルビー)」以上の格付けを「投資適格債券」といいます。一方、「BB(ダブルビー)」以下の格付けを「投資不適格債券」または「投機的債券」などと呼んだりします。

この評価は、格付け会社が独自に選定を行い決定しています。また、あくまでもランキングに示したものにすぎず、必ずしも投資適格だから債務不履行が生じないわけではありません。投機的債券だからといって返済されないというわけでもなく、投資してはいけないとまでは断定できません。

最終的には、皆さんのリスク許容度により投資するかどうかは決定されます。リスクを取ってでも高いリターンを得に行くのであれば投資不適格債券であっても投資に値します。こうしたBB以下の債券に投資を行う場合には、複数に分散投資することが有効な手段といえます。また、投資時期を分けるといった時間分散も有効となり得ます。投資信託でいえば、ハイイールド債券ファンドがこうした投機的な債券に投資を行っています。分散投資によりリスクヘッジを行いながら高いリターンを狙う商品であり、興味のある方にとっては魅力的と感じられるかもしれません。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい。
【問題1】
国民年金基金の加入員が個人型確定拠出年金にも加入する場合、その者の個人型年金の掛金月額は5,000円以上1,000円単位で、拠出限度額から国民年金基金の掛金の額を差し引いた額の範囲内となる。

<解答> 〇(①)
個人型確定拠出年金の掛金(月額)は、5,000円以上1,000円単位となっています。毎月の掛金を翌月の26日(金融機関が休業日の場合は、翌営業日)に口座振替等により、納付します。

【問題2】
流動資産のうち、「現金及び預金」「売掛金」などの換金しやすい資産を当座資産という。

<解答> 〇(①)
当座資産とは、換金しやすい資産が該当します。現金,預金,受取手形,売掛金,市場性のある一時所有の有価証券のほか,短期貸付金や未収金などが含まれます(FP2級の試験範囲)。

いかがでしたでしょうか?最新の過去問からピックアップしてみました。しっかりおさえてください。
それではまた次回、お楽しみに★



伊藤 亮太

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