みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、これまでの学習を離れて「試験手数料」についてご紹介しましたが、今回は、再び学習テーマに戻り「人に関する規制」の問題について見ていきたいと思います。
「人に関する規制」の中でも出題頻度の高い分野は「危険物保安統括管理者」です。
実際に出題された過去問から1問ご紹介します。
法令上、一定数量以上の第4類の危険物を貯蔵し、又は取り扱う製造所等で、危険物保安統括管理者を選任しなければならない旨の規定が設けられているものは、次のうちどれか。
1.製造所
2.給油取扱所
3.屋外タンク貯蔵所
4.第2種販売取扱所
5.屋内貯蔵所
論点は、危険物保安統括管理者についての選任義務です。
以前、「危険物保安統括管理者とは」というテーマでご紹介した内容を覚えていれば、すぐに正解を導けたかと思います。
危険物保安統括管理者を置かなければならない製造所等は、以下のように比較的大規模なものでした。
⓵指定数量の倍数が3,000以上の製造所
⓶指定数量の倍数が3,000以上の一般取扱所
⓷指定数量以上の移送取扱所
以上より、正解は「1」になります。
今回の問題は、選択肢のうち1つを選ぶだけでしたが、個数問題で「次のうち危険物保安統括管理者を選任しなければならない旨の規定が設けられているものは、いくつあるか。」と問われる可能性もあります。
ところで私は、物事を覚える時には、2段階で考えるようにしています。
例えば、このような問題であれば、危険物保安統括管理者を選任しなければならない旨の規定が設けられているものは「3つ」ある。というように内容ではなく1段階目は、それに該当するものの「個数」を押さえてしまいます。「個数」を覚えておけば、2段階目に具体的に内容を覚える際に過不足なく覚えることができます。
また、ここで、キーワードとして「指定数量」という言葉が出てきましたので、次回からは、「物に関する規制」について見ていきたいと思います。