旅行業務取扱管理者スペシャリストによるこっそり裏講義

「群馬県から栃木県にかけての渡良瀬川沿いの約44kmは、
わたらせ渓谷と呼ばれ、春と秋の観光シーズンには、
人気のトロッコ列車から見える新緑や紅葉が美しい。」

「黒部峡谷は、北アルプスのほぼ中央から、
長さ86km、標高差3000mを流れる黒部川の上~中流域の切り立った
V字峡を形成する大峡谷で、峡谷を縫うようにトロッコ列車が走る。」

「長野県伊那市の高遠城址公園は、かつての高遠城の跡を中心とした観光地。
高遠城は明治時代に取り壊されたが、跡地にコヒガンザクラが植えられ、
現在は天然記念物に指定されている。」

「兵庫県朝来市の竹田城跡は、秋から冬にかけ、
晴れた早朝によく朝霧が発生します。
この雲海に浮かぶ姿は天空に浮かぶ城を思わせ、
「天空の城」・「日本のマチュピチュ」と呼ばれます。」

よくある観光案内文ですね。何か気になるところはありませんか。 
あるでしょ。
そうです。「渓谷と峡谷」「城址と城跡」です。

これらの違いをご存知ですか。

私は長い間、「何が違うのだろう?」とモヤモヤとした気分だったのですが、
(質問される事もなかったので)ずっと放っていました。
そこで今回ブログのネタに困って調べてみました。

広辞苑によると、渓谷とは、「谷。谷間。」とあり、
峡谷とは「幅の割に著しく深く細長い谷。」だそうです。
幅と深さのバランスのようですね。

少しスッキリしました。(でも、層雲峡や高千穂峡はなぜ“峡”であって、
“峡谷”ではないのだろう? まぁいいです、考えなかったことにしましょう。)

また、城址と城跡は明確な違いはないようです。
「址」が常用漢字から外れたので、「跡」を当てた例が多いようです。
(ただし城址公園を城跡公園とはしなかったとか。)なるほど。

これ以外で、私には解決済みの問題があります。

「祀る」と「祭る」です。地理の解説を作成するときに、
「○○神社は××を祀る。」と書くと威厳があるような気がしてよく使っていたのですが、
「祀」も常用外だそうです。

以来、「祭る」を使うようにしていますが、
昔の癖が残っていてフォーサイトの問題集にも「祀る」がまだあるかも知れません。

よく分からないまま使う言葉は案外あるものですね。



相馬隆幸

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