旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

駅や都市の名前

いま、総合管理者試験の模擬試験を作成しています。
当然、国内実務では九州新幹線や「のぞみ」の差額が
組み合わされた問題を出さなければなりません。(最近の必須事項ですからね。)

そして、あらためて新幹線の路線を見ると「新○○」という駅名が多いと感じました。

例えば、東海道・山陽新幹線では、東京方面から順に、
新横浜・新富士・新大阪・新神戸・新倉敷・新尾道・新岩国・新山口・新下関
と9駅あります。

そのまま九州新幹線に乗り入れるとさらに5駅。
これらの駅は、ほとんどが新幹線の開業と同時に設置又は改称したものです。

もともとあった「○○駅」に新幹線が乗入れないので、
「新」を付けて旧来からの都市名を明らかにする必要があったのでしょうね。

面白いことに、その後に開通した新幹線ではこのような名称は少なくなっています。
東北新幹線では新青森・新花巻・新白河の3駅。
上越新幹線にいたっては一つしかありません。
どこだと思います? 

「新潟」。 ……(冗談ですからね。)

新潟の地名の由来は「新しくできた潟湖」という意味だそうですから、
新しくできたという意味を含んでいますね。
ところで、このような街の名前に「新しい(New)」が付く都市は、
海外(特にアメリカ合衆国)でよくみられます。

大都市ニューヨークは、オランダの影響が強かった時代はニューアムステルダム、
その後はイギリス人領主のヨーク公の名をとって現在の名前になったといわれています。
(フランスの影響は、南部のニューオリンズがジャンヌダルクの
出身地としても知られる「オルレアン」を英語風に読んだところに現れています。)

ニューヨークの近くのニュージャージーも、イギリス海峡のジャージー島に由来するとか。
そもそもこれらを含む地域はイギリスの植民地であった地域で、全体を「ニューイングランド」と呼ばれていますね。
それではスコットランドはないのかというと、カナダのノバ スコシア(州)は、
ラテン語で「New Scotland」の意味だそうです。

ウェールズはオーストラリアにニュー サウス ウェールズ(州)があります。
(NSWと表記されて、時差の問題でよく登場するシドニーなどを含む地域ですね。)
おそるべし、大英帝国。

何となく、思いつくまま書いているうちに、
新幹線の駅名からちょっと脱線してしまいました。
(趣味の悪い冗談でした。)