旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

名物料理(検証その1)

このブログは、旅行管理者講座の開講後、今年の1月から始めました。
特に方針もなく、旅行管理者試験に関係することを思いつくまま書き殴ってきました。

そういう文章ですから、内容の正確性などは誰も信用していないと思います(笑)。
しかし、あのとき書いたテーマは今年の試験ではどうだったかな?
と気になるものもあります。

そこで時々は振り返って確認してみようと思います。今回はその1です。

最初のテーマは、7月の第1週で取り上げた「名物料理」です。
そのときは「名物料理といっても、きりたんぽ、ほうとう、しっぽく料理、
皿鉢料理、朴葉味噌などの定番ばかり出題される。」というような内容でした。

今年はというと、総合管理者試験の国内実務では出題はありませんでした。
しかし海外実務では「南米の名物料理」という珍しい出題があり、
また「正しいものをすべて選べ」のタイプでした。
1つ、2つは分かっても「すべて」となると難しかったでしょう。
(すても… モゴモゴ 以下略。)

一方、国内管理者試験では「三平汁、わっぱめし、めはりずし、からし蓮根」
が登場しました。
これらは定番とはいえませんね。

おそらく「三平汁」は平成8年以来18年ぶりの出場(甲子園風に言えば)、
「からし蓮根」は平成9年以来17年ぶりです。
また、「わっぱめし、めはりずし」は初出場でした。(おめでとうございます。)

わっぱめし? 
薄い杉の板を曲げた容器である“曲げわっぱ”は東北地方の山間で作られています。
会津地方に行くと、これにご飯などを詰めて蒸した
「わっぱ飯」をメインにしたお店もありますし、
木こりが弁当にしたという話も伝わっています。

しかし「わっぱめし=福島県」を正しいとすると、
新潟県やほかの県の人が驚きませんかねぇ。
もっとも、別に明らかに誤っている選択肢がありましたから、
これでいいのかもしれませんが…。

郷土料理といえば、今から7~8年前に農林水産省が
「農山漁村の郷土料理百選」を発表しました。
全国各地の農村・山村・漁村に残されている
伝統料理を選考委員が選定したものです。

旅行管理者試験でよく登場した
「きりたんぽ、ほうとう、しっぽく料理、皿鉢料理、朴葉味噌」
などは当然選定されています。

“道場破り”に疲れたときは、気分転換に
農林水産省のホームページを覘いてみたらいかがでしょうか。