社会保険労務士の資格取得を通して得たもの

お名前:岩切孝太様
業界:社会保険労務士

自己紹介

32歳で初めて社会保険労務士試験に挑みました。一年間の猛勉強の末、合格を得ることが出来ました。働きながらの資格取得でしたが、しっかりと合格後のビジョンまで描いて挑戦したことが良かったのかなと思います。

転職、就職に資格は有利に働いたか

資格取得後は資格を活かせる職につきたいと考え、社会保険労務士業に絞っての転職活動でしたのでかなり有利に働きました。資格を持ってることよりも、どういう努力をして合格まで結びつけたかなど、自分の信念なども明確に伝えることができるようになったので面接等では話をしやすくなると思います。また、総務や人事などの部門での一般企業への求人応募もしやすくなるので、選ぶ業界も増えます。

希望とする仕事、業務内容に就くことができたか

現在は社会保険労務士法人で勤務社労士として働いています。前職は営業でしたが、全く違った面白さがあります。専門的な業務になるので、仕事をしながら知識も増やすことが可能なのでやりがいもあります。実務経験なしの状態からのスタートでしたが、勉強してきた知識もあるので仕事自体には割とすぐ慣れることが出来ると思います。人事労務の相談に対しては明確な正解がないので、いろんなケースの経験が大事になってきます。

資格を取得したことで仕事内容がどの程度広がった(変わった)か

もともとは営業職で全く別の業界で働いていましたので、全てが新鮮で仕事を通して得るものがたくさんあります。手続き業務や給与計算など、事務的な内容も多いですが、顧問先からの相談業務に対応することで日々新しい事例と解決方法を模索しながら知識を蓄えることが出来ます。

資格を取る前と後で「年収」がどれだけ変化したか

年収自体は2割ほどダウンしました。しかし、働く環境や私生活とのバランスなどは遥かに良くなったと思います。仕事をする目的が収入第一であれば勤務社労士となるよりは開業をおすすめします。会社にもよりますが、転職してすぐは年収ダウンは避けられないと思います。

資格取得前の職種と資格取得後の職種はどう変化したか

資格取得前は営業職でした。得意先を回り、自社の製品の紹介と関係作りという内容です。資格取得後は社会保険労務士としての専門職です。顧問先からの相談に応じたり、訪問して人事労務のアドバイスをしたりというところです。また、社会保険の手続き業務や給与計算代行などの事務職のような面もあります。

資格取得したことで転職時の引き合いは多くなったか

多くなったと思います。自分の場合は社会保険労務士業界のみでの転職活動としましたが、一般企業の人事部なども応募の対象は多々あります。社会保険労務士は専門知識を持っているので敬遠されるなどの言われもありますが、資格を取得することでマイナスはないと思います。

資格取得をしてよかったことは?

自分のやりたい仕事に転職できたことが一番良かったことです。仮に転職できなかったとしても勉強を通して得た知識は働く上では必ず必要な知識ですので、持っていて損はないです。また、資格取得を通して継続することの大事さやサポートしてくれた家族のありがたさなども再確認することができました。

これから資格取得を目指す方へのメッセージ

社会保険労務士の試験範囲は膨大なものになっています。毎年のように法改正もあり、内容も複雑なものが多々あります。合格することだけを目標にするよりも、この資格を取得してどういうことをしていきたいのかなどの将来像を明確に持つことが合格への近道かと思います。毎日コツコツと知識をつけることで必ず合格はできると思います。働きながらの資格取得を目指す方には通信教育は時間の確保が最もしやすいと思いますのでおすすめです。頑張ってください。