40歳を過ぎて「自分の武器」を身に付けようと思いました。

ハンドルネーム:銀アリ様
業界:小売業

自己紹介

40歳を過ぎてから「行政書士の資格を取ってみよう」と思い、平成30年度の試験に合格することができました。
きっかけは、これまでは特に法律とは関わりのない業種(職種)だったのですが、「契約管理」を担当する部署に異動に なったことで、法律知識の必要性を感じるようになったことです。
ただ、「参考書を読んでいるだけ」では、なかなかモチベーションが上がらないので、「いっそ行政書士資格を目指してみよう」と思い、本講座に申し込みました。
平日はなかなか時間が取れなかったので、勉強は土日メインでしたが、7か月ほどの学習期間で、無事に合格することが出来ました。

周りからの評価に変化はあったか

あくまでも社内における評価ですが、「法律に詳しい」という認識を持たれるようになりました。また、「行政書士」という肩書から「行政との折衝が得意」と思われたのか、行政への届出関係や問合せの窓口として、各部から依頼を受けるようになりました。

自分自身の自信はついたか

資格試験の勉強を開始する前は、年齢と共に「記憶力」や「集中力」、「新しい知識を身に付ける能力」などが低下していると思っていましたが、元々が大したことなかったので、余り劣化は感じませんでした。
「まだまだ新しいことにチャレンジできる」という自信が付いたのは、良かったと思います。

資格を取る前と後で「年収」がどれだけ変化したか

直接的な変化は、「資格手当」として支給された6万円(年間)ということになります。
なお、「住民税決定通知書」の給与所得で比較すると、前年から約50万円ほど増加していましたが、これは必ずしも「資格を取得した」ことだけが要因ではありません。

資格を取る前と後で家庭や会社で「立場」に変化があったか

特に大きな変化は無いですが、社内では「契約書の内容」や「法的整合性」などの確認や「会社規程の新設・改訂」などの相談をされる機会が増えました。
また、発言の説得力が多少増したのか、他部署へ「問題点の指摘」をした際、反発を受けにくくなった気がします。

資格取得前の職種と資格取得後の職種はどう変化したか

資格取得前は、契約管理や株主総会などを担当する部署に所属していましたが、その後コンプライアンスを担当する部署に異動となりました。「法令遵守を指導する立場」になったことで、より広く法律に触れるようになり、「不祥事の対応」などで顧問弁護士に法律相談する機会も増えました。

資格取得後にその他資格にもチャレンジしたか

本資格取得後、宅地建物取引士の勉強を始めて、その年に合格することが出来ました。
「不動産の取引」や「会社施設の適切な運用」などの業務に生かせるので、修得すれば役に立つ知識だと思いました。
宅建の試験は、「民法の知識」が陳腐化する前に受験すると、かなりのアドバンテージが有ると思います。

資格取得をしてよかったことは?

修得した知識が直接的に業務上役立っていることは良かったと思います。
特に「民法」「商法(会社法)」「個人情報保護法」などは、非常に役立っています。
また、「行政の認可」を受けて営業をしている会社部門もあるので、「トラブルの相手方」が「民事訴訟」でなく「行政訴訟」を選択する可能性もあり、行政法関連の知識も良い備えになっています。

これから資格取得を目指す方へのメッセージ

近年では、「企業の不祥事」に対する世間の目は厳しくなり、また「個人の発信力」が増したことから、より一層の「法令遵守」が求められます。
今後、「一定の法律知識」を持った人材は、多くの企業で「より必要とされる」かと思います。(実務上、顧問弁護士に「社員と同じ役割」を果たして貰う訳にもいきません)
また、「単純な事務作業」はシステム化によって効率化が進むので、「誰にでも出来る仕事」しか出来なければ、整理対象になりかねません。
「専門性」を高めて「他人にない武器」を持つことは、自分自身の「付加価値」を高める
ことにも繋がると思います。