行政書士資格をとった後の人生について

ハンドルネーム:NTTBZ様
業界:医療機器

自己紹介

資格取得時の2018年は経理部にて経理の仕事に就いており、法律関係とはあまり関係がない仕事をしておりました。

社会保険労務士取得直後から勉強を開始し、法律の勉強が自分にあっていると感じ学習を始めました。

またもともと社会保険労務士の資格自体が行政書士と非常に関係が深いという歴史があること、社会保険労務士の合格後法律の基礎として民法を学ぶことがプラスに働くのではないかという期待、ダブルライセンスで活躍されている方が多いということで受験を決意しました。

周りからの評価に変化はあったか

会社で資格褒賞制度があり、行政書士の資格を報告したことで法律関係や契約関係の話がでた際に先輩の上司の方から意見を求められる機会ができました。

また、経理業務の中で会社法関係の話題が出たときに冗談交じりで先生と呼ばれたりすることがあり、すぐに直接経理業務に役に立てられているわけではありませんが、今後そのような機会が増え、会社内でも役に立てることができるのではないかと考えております。

自分自身の自信はついたか

知識面以外でも文章を読むことに対して強く自信をもつことができるようになりました。

行政書士は法律系の国家資格では入門資格ですが、どの科目においても基本的に文章量が多く、粘り強く解釈をしていくことが必要になります。

科目にもよりますが表現がとても独特でどっちなの?といった表現をそれぞれ比較して正しいもの、誤っているものを見極めなければなりません。

国語力といっていいのかわかりませんが、正確に大量の文章を読み解く力は確実に身についたと感じています。

資格を取る前と後で「年収」がどれだけ変化したか

金銭的な部分ですが、会社で資格取得手当てが一時支給ですが取得できたことがあります。

基本的に独立型の資格であることは間違いがないため、お勤めの会社における規定があるかは確認されたほうが良いかと思います。

巷だと稼ぐことが難しいと書かれることが多い資格ではありますが、士業の成功事例、方法はあまり世間に出にくいということを聞いたことがあります。

深く調べてみると色々な形で生計を立てている方が全国におり、合格後は積極的に情報収集を行い、普通の仕事生活の中でとてもいい刺激になっています。

資格を取る前と後で家庭や会社で「立場」に変化があったか

昇進や、総務に異動などはありませんので、大きな立場変更はありません。

ただ、経理の仕事をしている中で契約関係の話、会社法関係文面に対する理解といった点に関しては他の人よりもスムーズであるという安心感は得られています。

基本的に行政書士で学ぶ民法は法律の考え方の軸となると思いますので、法律の素養を大家的に身に着けることができたのは大きな収穫でした。

資格取得前の職種と資格取得後の職種はどう変化したか

資格取得時から本社において経理の仕事をしていますので職種に変化はありません。

ただ本社ですと官公庁に対する書類、建設業許可申請等の行政文書を将来的に扱うこと、提出すること、紛争が起きた際の弁護士との折衝業務などが多く発生することもあると思います。

そのため会社内で生かすことができないという資格ではないというところで積極的にチャンスをうかがっているところです。

資格取得後にその他資格にもチャレンジしたか

行政書士取得後、中小企業診断士へと挑戦することができております。

もともと法律関係の資格は挑戦する予定でした。

その中で診断士を選んだ理由は、これは完全な偶然ですがフォーサイト様の中小企業診断士資格講座が行政書士合格後のタイミングで開講されたことで何かの縁だと思い、チャレンジしています。

勉強習慣をこのまま維持したいということも現在のモチベーションにはなっていますが、より今の会社での仕事に役立つ知識を身につけてさらに自身の成長ができないかどうか模索しています。

資格取得をしてよかったことは?

私自信にとって一番のメリットは民法についてかなり深く学ぶことができたことです。

他の資格よりも各科目判例を必然的に学習することになりますので、私はそれをイメージでとらえたり、日常生活に置き換えたりとあれこれと考えることが楽しかったです。

また、記述式は長文ではなく端的に回答することが要求されます。
それにより仕事の中でもなるべく短文で表現し、要点のみを伝える習慣が身についたと考えています。

これから資格取得を目指す方へのメッセージ

行政書士資格は簡単に合格できる試験ではありませんが、フォーサイト様が提供している過去問題と解説を一つ一つ丁寧に解いていけば合格できない試験ではないと私は思います。

近年は過去問題の出題比率は下がっていますが、とくに出題傾向が固まっている行政法、憲法を固めることにより合格点は獲得できると思います。
記述式についても文字数もそんなに多くないですので、それほど恐れる必要は無いと思います。

国内の状況もしばらく落ち着かないところではありますが、継続的につづければ必ず報われる試験であると思います。
以上、私の文章が一人でも多くの方の励みになったならば幸いです。