社労士試験の全体像
試験範囲の大枠
社労士試験の範囲は、次の2大ジャンルに大別されます。

労働関係科目(6科目)
- 労働基準法・労働安全衛生法(試験上は合わせて1科目として扱われます)
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険徴収法(選択式では出題なし)
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
社会保険科目(4科目)
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識
「労基法+安衛法」は1科目扱いで出題されます。
「労働保険徴収法」は択一式のみ出題で、選択式はありません。
ジャンルは2つに分かれるものの、内容は科目横断で関連し合っています。
全体像をつかむ意義
科目ごとに条文や用語を個別に覚えるだけでは、知識が孤立しやすく「引き出せない」状態になりがちです。まず俯瞰図(全体像)を持つことで、各科目の位置づけや相互のつながりが見え、学習効率が大きく向上します。
社労士試験に登場する「主要な5人」

試験全体を通して、次の5つの主体が繰り返し登場します。
- 使用者(事業主)
- 労働者(被用者)
- 被用者以外の国民
- 保険者
- 政府
科目によっては5人すべてが関与するものもあれば、一部のみが関与するものもあります。学習では「誰が・誰に・何を・どの法律に基づいて・どのように行うのか」を、この5主体の関係として押さえると理解が進みます。
例
労働基準法:使用者と労働者の権利義務関係が中心。
社会保険(健康保険・年金):被保険者(労働者・被用者以外の国民)と保険者の給付・負担関係、政府の関与など。
「知識の引き出し」を作る学習法
先に全体像と登場人物の関係図を頭の中に用意することで、学習する条文や制度が「どの引き出し」に入るかが明確になります。
事前に枠組みを作る(タンスを用意する)ことで、覚えやすく、試験本番で引き出しやすく、応用問題にも対応しやすくなります。
入門講座の学習ステップ(3部構成)
全体像の把握(本記事の内容)
各科目の基礎知識の習得(科目ごとのルールと登場人物の関係)
攻略法(出題形式ごとの対策:選択式と択一式、頻出領域、横断整理)
次のステップ
全体像の説明はここまでです。続いて「労働基準法」のチャプターに進み、使用者と労働者の基本関係・労働時間・賃金・安全衛生など、社労士試験の基礎軸となるルールを具体的に押さえていきましょう。


