
60歳定年前の挑戦!社労士試験で模擬試験の挫折を乗り越えた元人事部長の合格体験記
人事総務の部長職を長く務めた後、関係子会社への転籍で激務から解放された私。60歳定年までの3年間を使って社会保険労務士の資格取得に挑戦しました。開業して収入を得るというより、長年の人事キャリアを「自己証明したい」という強い思いが原動力でした。大企業の部長職というキャリアは持っていましたが、それだけでは自己満足に過ぎず、人事総務の経験を社会的に証明できる資格が欲しかったのです。しかし、年齢による記憶力の衰えと模擬試験での挫折を何度も経験しながらも、諦めずに基本を徹底反復することで、最終的に合格を勝ち取りました。
社労士への挑戦と2度の挫折
1回目の受験は、在職中に自動車通勤の間のDVDを聞き流したり、土日に図書館で学習したりする程度でした。しかし、それだけでは実力が付かず、当然のように不合格。自己採点すらする気になれませんでした。
2回目の受験年度も同じ学習方法を続けていましたが、想定以上に仕事が忙しくなり、勉強時間の確保が難しくなりました。3月頃には「今年の合格は無理だ」と諦め、一応受験はしたものの、予想通り不合格でした。
この2度の失敗で痛感したのは、社労士試験は「ながら学習」や「時間があるときだけ」の勉強では太刀打ちできないということでした。特に年齢を重ねると、若い頃のような記憶力は期待できません。より計画的で集中的な学習が必要だと悟りました。
退路を断った3度目の正直
3回目の受験に向けて、私は大きな決断をしました。60歳の定年を前に早期退職を決意したのです。3月から毎日図書館に通い、10時間以上の学習時間を確保しました。
思考力には自信がありましたが、記憶力の低下は想像以上でした。暗記しても、すぐに忘れてしまう。この現実と向き合い、私は戦略を変更しました。難問を解くことよりも、基本問題で着実に得点できるよう、基本事項の徹底反復に注力したのです。同じ過去問を20回以上も繰り返し解きました。
退路を断って受験に臨んできたつもりでしたが、それでも何度も心が折れそうになりました。特に模擬試験の結果が思わしくないときは、「この歳で無謀だったのではないか」と自問自答する日々。受験日まで合格できる確固たる自信を持つことはできませんでした。
合格への執念と実務経験の強み
不思議なことに、本番の試験はプレッシャーなく臨むことができました。自信がなかったためか、あるいはやり切ったという満足感からか、冷静に問題と向き合えました。
しかし、受験直後は「今年もダメだった」という感触しかなく、受験会場から最寄り駅に向かう途中の居酒屋で一人反省会。選択式の模範解答で採点したところ、社会保険一般が基準点に足らず、再度落胆しました。
ところが、合格基準点が引き下げられたことにより、思いがけず合格できたのです。
振り返ると、合格できた理由は主に2つあると思います。
1. 模擬試験で何度も心が折れても、最後までやり切る執念があったこと
2. 衰えた記憶力を自覚し、満点を求めず基本事項の徹底反復に注力したこと
また、労働・社会保険一般については、法令以外の勉強はあまりしていませんでしたが、長年の人事総務としての実務経験が大いに活きたと感じています。フルカラーテキストで基本を学び、問題集の解説を何度も読み返すことで、知識を定着させることができました。
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講師コメント
合格おめでとうございます!定年前のラストチャレンジで見事に社労士試験合格を勝ち取られたことに、心より敬意を表します。
長年の人事総務のキャリアを持ちながらも、それを客観的に証明する資格を求めて挑戦し続けた姿勢は、多くの方の励みになるでしょう。特に年齢による記憶力の低下という壁に直面しながらも、基本事項の徹底反復という王道の学習法で乗り越えられた点は、同世代の受験生にとって大きな希望となります。
模擬試験の結果に一喜一憂せず、自分の弱点を冷静に分析し、基本問題で確実に得点できる戦略に切り替えたことが、合格への鍵となったのではないでしょうか。この経験と知恵は、今後のセカンドキャリアにおいても大きな財産となることでしょう。