行政書士試験合格への道!模擬試験の活用で最後の1週間を制した会社員の合格体験記
前年度の挫折を乗り越え、フルタイム勤務の会社員として行政書士試験に合格できた秘訣をお伝えします。特に直前期の模擬試験活用と最後の1週間の過ごし方が、合格への大きな転機となりました。「諦めない」という強い意志と、自分自身と向き合うことで見つけた効率的な学習法が実を結んだ体験談です。
前年度の挫折から見えた課題
昨年の試験では力不足で結果が出ず、記述式・択一式ともに本番での感触の悪さに直面しました。特に記述式では想定テーマから外れると歯が立たず、択一式でも判例問題などで確信が持てないという状況でした。
「過去問や演習中心主義の重要性は認識していたつもり」でしたが、実際には体系学習とどう折り合いをつけるべきか、具体的な指針が明確ではありませんでした。この挫折体験が、今年の合格への原動力となりました。
受験の動機としては、会社での契約審査やコンプライアンス、官庁対応などの業務経験から、体系的な法律知識を実務で活かしたいという思いがありました。また、災害時に行政書士が罹災証明書発行支援などで被災者の生活再建に直接貢献しているニュースに触れ、スキルを活用して社会貢献できる道があることに気づいたことも大きな動機でした。
前年度試験直後の12月、フォーサイトの門を叩くことになりました。フルタイムの会社員にとって通信制であることはもちろん、過去問集を素材とした解説講座があり、演習中心主義であることに魅力を感じました。一方向の知識講義だけでなく、過去問の解説と対処法、効果的な自己演習の方法、スケジューリングのノウハウ、さらには直前模擬試験まで包括的にカバーされていたことが決め手となりました。
自分を知ることから始めた学習戦略
行政書士試験の勉強法を考える前に、「自分を知る」ことが重要でした。これが本年度の私の勝因の大きな要素だったと思います。
自分を知るには、敗因分析、思考のクセ、好き嫌いの傾向などを把握することが肝要です。前年度に結果が出なかった場合、単に「実力不足」という抽象的な言葉で終わらせず、具体的に向き合うことが重要でした。
実力不足とは、知識不足だったのか?記憶不足だったのか?いわゆる本番力不足だったのか?本番力はいかにして養成し、発揮できるのか?本番の理想の状態とは何か?これらを問うことから始めました。
その過程で、私は私法より好きな公法の勉強に偏りがちとなる傾向があること、民法の図式をおろそかにしていたこと、文字より図式が好きで、白黒テキストよりカラーテキストが好きなことなども分かりました。また、読む勉強のみではなくDVDやCD等で講義を聞く勉強もバランス良くしないと飽きやすく、ペースやモチベーションが落ちてしまう傾向も把握できました。
こうした自分の傾向を合格者と比べて嘆くよりは、事実として受け入れ、把握し、目標に対して力を発揮できる方向性を実感を深めながら見つけ、実践・継続していくことが重要だと気づきました。これは合格者の勉強法を参考にすることと同様に大切なプロセスでした。
効果的だった学習法と時間管理
敗因分析後の勉強の中核は、択一式は過去問を繰り返し解くこと、記述式を意識したテキスト読み、記述式予想問題を繰り返し解くことを主軸に据えました。
択一式については、福澤先生の過去問解説講義を活用しました。独習では立ち止まってやる気を失ってしまいそうな問題や苦手な問題も、講義のペースで一つ一つ淡々と取り組み、その後は出来るまで繰り返し解きました。直近10年分ほどの過去問を体系別過去問と市販の肢別問題集を使って角度を変えて知識の正確性をチェックし続けました。
記述式の過去問は直近10年分を全てやりきり、今年度は予想問題を模擬試験や市販本でやりきりました。結果として私がやったもので的中問題はありませんでしたが、やりきったという精神的な自信は大きく、本番の記述式は52点という好結果につながりました。
これらと並行して、演習で得た知識の位置付けをテキストで確認し、理解を深めました。特にテキスト学習は、なんとなく棒読みするのではなく、「記述で出された場合、どう書くか?どうまとめるか?キーワードは何か?」を意識して取り組むことが効果的でした。
フルタイムの会社員であるため、勉強は通勤の移動中をメインに、昼休みのテキストパラパラ読み、帰宅後の復習、週末はカフェや図書館で過去問学習という形で取り組みました。試験本番の3ヶ月前からは通勤時の混雑している時間帯には効率性を重視してグリーン車に乗ってテキスト読みをしました。
超直前期は体力も大事と自覚していたので、趣味の合氣道の稽古は週二回程度1週間前まで続け、直前2週間の週末は1日12時間ほど勉強して追い込みをかけました。試験前の金曜日には会社を休み、自宅から試験会場まで遠かったリスク回避の目的と、数日は家族からも離れて試験だけに集中する目的で、ホテル住まいにしました。前日もホテル近くのスパの大浴場につかって適度に休息をとって本番を迎えました。
最後の1週間と模擬試験の活用
行政書士試験は一般知識を含めると範囲が非常に広いため、特に直前1カ月においては、勉強対象をいかに絞るかが重要でした。もう一度試験の配点を確認し、それを意識した勉強に集中しました。
具体的には、最も配点の多い行政法、次に多い民法の学習、そして決して低くない記述式をおろそかにしないことに徹しました。逆に、商法や一般知識の読解、政治史、時事以外の分野は費用対効果が低いと割り切る決断をしました。
大変助かったのは、フォーサイトの模擬試験が基礎レベルと本番レベルの二種類あったことです。基礎レベルのミスは最重要課題として取り組むことができ、解説もシンプルで、解説さえ読めば正解の肢としてまとまっていました。
最終的には二回分の模試解説のうち、ミスしたものと新判例・改正法を中心にした4ページほどの分量まで絞って本番のお守りの一つとして持参しました。
直前の模擬試験の結果は芳しくなく、弱気の虫が囁き始めましたが、「最後まで諦めない」強い気持ちで踏みとどまることができました。試験監督が試験開始前に「しまってください」というまで勉強を続け、「鉛筆をおいてください」と言われるまで力を出し切ることに尽きると思います。
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講師コメント
合格おめでとうございます!多忙な日々の中、効率的な学習を追求し、見事に合格を勝ち取られたことに心より敬意を表します。特に、前年度の挫折から学び、自己分析を徹底して行った点は素晴らしいです。
仕事や家庭と学習を両立させることは容易ではなかったでしょう。しかし、明確なキャリア目標や社会貢献への強い動機が、多忙な中でも学習を継続する原動力となったことがよく伝わってきます。
模擬試験の活用法や直前期の過ごし方など、具体的な戦略が合格への道を切り開いたのですね。特に「最後まで諦めない」という強い意志は、どんな試験においても最も重要な要素です。この経験と姿勢は、今後のキャリアにおいても大きな武器となるでしょう。