トップ行政書士講座合格者の声合格体験記50代からの挑戦!難しいと言われる行政書士試験に崖っぷちから一発合格した私の体験記

50代からの挑戦!難しいと言われる行政書士試験に崖っぷちから一発合格した私の体験記

行政書士
2016年合格
勉強期間
8ヶ月間
受験回数
初学者(1回目)
職業
転職(求職中)
年代
40代
性別
男性
もくじ

退職後の人生の岐路に立ち、家族を支えるために選んだ行政書士資格。法律の知識ゼロからスタートした50代男性が、8ヶ月の猛勉強で見事合格を勝ち取るまでの感動の記録です。「難しすぎる」と何度も挫折しかけながらも、家族への責任感を原動力に乗り越えた壮絶な学習体験から、あなたの合格への道筋が見えてくるでしょう。

崖っぷちからの決断 - 行政書士を目指した理由

前職を退任したことがきっかけで、行政書士の勉強を始めました。真面目に生きてきた自分がこのような苦境に立たされるとは思ってもみませんでした。家族を持つ50代男性の離職は、家庭崩壊の危機を意味します。さらに不運なことに、私のキャリアは「潰しの効かない」ものでした。

一時は途方に暮れましたが、親戚の一人が同じ年頃に行政書士の資格を取得し、開業してキャリアチェンジをしたことを思い出しました。「自分にもできるかもしれない」「家族のためにも人生を少しでもベターな方向に軌道修正しなければならない」という思いから、「一回だけ」資格にチャレンジしようと決意しました。

私の場合は後がない崖っぷちでしたから、職場でのキャリアアップを目指す一般的な受験者とはモチベーションが根本的に異なっていました。家族の生活がかかった、文字通り人生を賭けた挑戦だったのです。

行政書士試験との格闘 - 初学者の苦悩

3月下旬から勉強を開始しました。理系出身の私は、法律関連については全くの無知からのスタートでした。

「勉強は苦手ではない」という多少の自負と、「頑張ればなんとかなるのではないか」という甘い考え、そして「6ヶ月で合格」という宣伝文句に誘われて飛び込みましたが、これが大変な間違いであったことをすぐに思い知らされました。

法学系の勉強をしたこともない初学者が、たった6ヶ月で合格できるような簡単な内容ではありませんでした。行政書士試験は問題数に比べて試験時間が少ないこともあり、大変難しい試験です。

また、私は幼少期に海外で育ったため、国語(文章理解問題)に苦手意識を持っていました。試験科目に文章理解があり、しかも足切りのある一般知識分野で落とせない問題であることを知ったのは教材が届いてからで、そのときに自分の無知を呪いました。

知識の定着 - コーンクリームスープの比喩

最初にテキストを通読したときは、「何か」を頭に無理矢理突っ込んだだけで、知識が渾然一体となり何がなんだかわからない状態でした。感覚としては知識の「コーンクリームスープ」のような状態です。

それが2回、3回と繰り返すうちに徐々に変化していきました。最初は「粒なし」に思えたコーンクリームスープが、実は「粒入り」であることがわかってきたのです。

さらに読み進めるうちに、さまざまな具材が入っていることが見えてきて、最初は不透明だったスープや、スープと具材の境界がおぼろげながら見えるようになっていきました。「あれ?違うテキスト?」と驚くほど、繰り返すうちにテキストの印象がどんどん変わっていく体験をしました。

指示されたカリキュラムを履行するだけで、自然に内容が理解できるようになっていったのです。これが高い合格率を叩き出すフォーサイト・マジックではないかと今では感じています。

挫折の危機 - 乗り越えた壁

フォーサイトの教材の全分野について三巡ほどしたところで、他社の実力テストや模試を受けてみました。ところが、取れる点数は120~130点でした。

自分では死ぬような思いで3ヶ月間勉強したつもりでした。目の前が真っ暗になり、膝から崩れ落ちそうになりました。自分の不運を呪い、受験を諦めることを真剣に考えていました。

しかし、私が頑張り切らないと家庭の崩壊を招きます。もはや逃げられませんので、「まだ時間はある」と自分に言い聞かせて、這うように前進を続けました。

民法との闘い - 理解の深度を求めて

受験期間を通して最も苦しんだのが民法です。憲法は理解しやすく、行政法と会社法は暗記すればなんとかなりそうでした。しかし、民法は理解の「深度」が必要不可欠でした。

私は初めて見る論点の問題に直面すると、勇気を持って平然と捨てられるタイプではなく、頭が真っ白になったりパニックになったりするタイプです。試験に耐えうるレベルになるためには、フォーサイト推奨のカリキュラムを超えて相当の勉強時間を割く必要がありました。

実際には、有名な入門書を何冊か通読し、受験六法も使い、他社の学習サイトも利用しました。福澤先生のアドバイスに従い、当事者等の相関図を書く訓練をしました。試験レベルでわからない論点は安易に質問せず、答えが見つかるまで徹底的に自分で調べました。

応用力を身につける工夫

応用力を身につけるために、オリジナル問題を多数提供するWEBベースの講座に登録しました。比較的安価な「合格道場」というサイトです。このサイトのオリジナル問題は隅から隅まで2巡ほどやりました。

この合格道場が主催した夏の無料セミナーに参加したところ、合格体験者や同期受験者と直接話せる座談会に多くの時間を割いてくれたため、絶望的な気持ちから立ち直ることができました。

判例学習の重要性

模試を受けるとフォーサイトのテキストに載っていない判例が出てくると全く対応できないことに気づき、「行政書士 判例集 2016年度 (行政書士 一発合格シリーズ) TAC出版」を精読しました。

判例は、事件の場面やストーリーの流れで覚えないと頭に残らないことに気づき、判旨がある程度詳しく掲載されている本を精読することにしました。この本の欠点は判例数が少ないことでしたが、通読することによって判旨を原文で読めるようになったので、本に掲載されていない判例は裁判所のWEBページで検索して必ず判旨の全文を読むようにしました。

暗記をするつもりで判例を沢山読んだわけではなく、理解することだけに務めました。それでも効果としては、多肢選択問題がいつも9割程度正解できるようになりました。法令問題全体としては20点程度の得点力アップにつながったと思います。

文章理解と暗記の攻略法

私の苦手な文章理解。簡単には身につかない分野ですから、公務員試験用の問題集などを使ってできるだけ毎日少しずつやることを心がけました。特に役に立った本は「最短10時間で9割とれる センター現代文のスゴ技」で、この本のおかげで一気に得点力がアップしました。

暗記については、あやふやに格納されている雑多な知識の精度を上げて得点力を上げるためだけでなく、理解を深めるためにも重要な作業だと感じました。主に「改訂版 伊藤塾 1分マスター行政書士 重要条文編」を使いました。

条文を覚える難しさは、ある程度条文の用語や背景、趣旨などを理解していないと、条文を読んだだけでは内容が理解できず、従って理解できないために条文を覚えられないというジレンマでした。この傾向は特に民法で顕著でした。

暗記力は若い頃に比べて格段に落ちていることを実感しました。まるでザルにホースで水を注ぐように、覚えた先から忘れていく状態でした。対策は「稼ぐに追いつく貧乏なし」作戦です。とにかく毎日ひたすらに繰り返し暗記をやり続けることでした。たとえザルでも苔や垢は付着するようです。

体力管理と直前対策

勉強以外で気になったのが体力の課題でした。50代に近い年齢では、体力がなければ勉強もできませんし、気力も集中力も維持できません。長丁場の本試験も戦いきれません。毎日少なくとも1時間(約5km)は歩くことを勉強に優先する義務としました。特に試験4ヶ月前からは台風でもない限り、雨の中でも歩きました。おかげで風邪をひかない体質になりました。

フォーサイトの直前講座は本当に役に立ちました。どれも少なくとも二巡はしました。模試は本屋で売っているものを含めて10種類以上を敢行しました。一週間に2~3回、無職のおじさんが昼間に図書館に通って模試です。しかし、周囲の目を気にしている余裕はありませんでした。

最後の一ヶ月は筆記問題の練習と暗記と模試ばかりをやっていたように思います。休憩時間はYouTubeの動画を観ていました。10月にTACの全国統一模試を受けたところ、自己採点では180点ギリギリ、直前期でやっと合格圏に手が届いたという感触でした。

試験当日の戦い

いよいよ"死んでも"負けられない本番です。一週間前に下見もしていたので、迷うことなく会場に着きましたが、その時点で既に緊張はピークに達していました。

今日までの勉強の自己分析(エクセルで管理)では、憲法9割、民法7割、行政法8割、商法会社法6割、一般知識6割程度の得点が取れるはずなので、実力が発揮できれば合格できるはずでした。

解答の順番は多肢選択→一般知識→法令5肢択一→記述が自分にとっての高得点セオリーです。9割以上の得点が取れる自信がある多肢選択問題から流れを掴む作戦でした。

ところが、多肢選択に取り掛かっても、いつものようには正解が頭に浮かんで来ません。問題を読み直してもわからない。この時点で頭が真っ白に。とにかく解答を適当に選んで、一般知識に進みました。

気を取り直して一般知識に移るも、全くノーマークの問題ばかり。個人情報保護関係の法令はマイナンバー法を含めてかなりの時間を割いて頭に叩き込んでいましたが、出題が皆無。脂汗がダラダラと出てきます。

さらに法令問題に取り掛かるも、気持ちの整理がつかないままに、出題者の地雷問題の配置の巧妙さに終始翻弄されっぱなしでした。緊張のあまり、手が震えてマークシートが上手く記入できません。記述の46問も心底驚きました。

残り30分を残してとりあえず全問解答しました。本来なら自信がない法令問題の見直しに使う時間と決めていましたが、どうにも文章理解の問題が例年と比べて簡単過ぎるように思えてなりません。一般知識の出来が悪いので、文章理解を落とすわけにいきません。「引っ掛け?」と思い込み、何度も読み直して、解答を変えたり、元に戻したり。そうこうしているうちに3時間の試験時間が終わりました。

放心状態のまま、帰りの電車の中で試験の内容を思い出していると、記述(第45問)を間違えていることに気が付きました。全くの勘違いです。十分勉強をしていたので、自信がある分野でしたが、文章理解問題に気を取られて見直しもしませんでした。貴重な20点をまるまる落としたのです。

自宅に戻り、あまりの不甲斐なさに寝室に閉じこもり大泣きしました。声を上げて泣いてしまいました。50代直前のおじさんです。心底情けない思いをしました。

合格発表と新たな出発

試験が終わって早速ハローワークで就職活動です。しかし、様々な会社に申し込みをするも、ことごとく採用してもらえません。自分で「潰しが効かない」キャリアと感じていたことが、社会的にも常識であることがわかりました。

合格発表の日は、まさに「まな板の上の鯉」の気持ちでした。試験直後に比べて多少は気持ちも落ち着いて、不合格だった場合はパートでもやりながら次年度の合格を目指す決意はしておりましたが、家族からの信用回復のために更に一年を要することが、辛くて辛くて仕方がありませんでした。

そして、結果は208点で合格でした。

家族が喜んでくれたこと、少なくともこれまでの「過去」のことについては家族の信用を回復できたことが自分へのご褒美です。これ以上のことはありません。

まだ合格ができただけで、ここから先の未来は、「今から」の努力で築いて行かなければなりませんが、さらに前進して行くための大きなモチベーションの「糧」を手に入れることもできました。

振り返りと成功の秘訣

今にして思えば、少々手を広げて勉強しすぎたと感じている部分もあります。もっと基礎力の確度・精度を上げることに注力すべきだったと反省もしています。もちろん、自分にとっては負けられない試験であったから仕方がありませんでした。

しかし、毎日同じことに取り組んでいると、不思議と「カン」が働くようです。本番では時間の余裕がなく、極度に緊張していたこともあり、問題を「考えていた時間」という記憶がほとんどありません。本番では目から入る情報をもっぱらカンで処理していただけなのでしょう。

それでも合格できたのは、ただただひたすらに苦しいだけの8ヶ月間の日々の積み重ねの集大成にほかならず、それがカンの正体なのだと思います。

今回の受験は、精神的にボロボロの状態での門出でした。その中で、フォーサイトの講座と出会えて本当に良かったと思っております。教材は初学者としては適切な内容と分量、そして指導でした。

また、「初学者は、わからないところがあっても、とにかく進んでください。立ち止まらないでください」など、適格な助言を数え切れないほど頂けました。勉強方法の助言がなければ到底太刀打ちできませんでした。

そして、何よりも福澤先生の前向きな「一緒にがんばろう!」という姿勢、数々のご助言やコラムが、いつ折れてもおかしくなかった私の心の支えとなりました。

少しでも時間に余裕があるうちにと思い、次の資格を取得すべく勉強を開始しました。もちろん、フォーサイトの教材を選びました。

福澤講師

講師コメント

合格おめでとうございます!多忙な日々の中、効率的な学習を追求し、見事に合格を勝ち取られたことに心より敬意を表します。50代での挑戦は容易ではなかったでしょう。しかし、明確なキャリア目標や自己実現への強い動機が、多忙な中でも学習を継続する原動力となったはずです。

特に印象的だったのは、「コーンクリームスープ」の比喩で表現された知識の定着プロセスです。初学者が法律の知識を身につける過程をこれほど的確に表現した例は珍しく、多くの受験生の共感を呼ぶでしょう。

また、体力管理の重要性にも気づかれたことは素晴らしいです。特に50代以降の受験生にとって、体力は学習効率に直結します。毎日の散歩習慣は、集中力維持と健康管理の両面で効果的だったと思います。

今後も、その目標意識と粘り強さを大切に、さらなる高みを目指してください。次の資格取得にも、心からの応援を送ります!

合格の秘訣Q&A
Q
50代で行政書士試験に合格するための秘訣は?
A

・体力管理を最優先する(毎日1時間の散歩は必須)
・繰り返し学習で知識を定着させる(若い頃より記憶力が落ちていることを前提に)
・判例は事件のストーリーとして理解する
・条文暗記は理解してから行う
・模試を10種類以上解いて実践力を養う

Q
行政書士試験で最も難しかった科目とその対策は?
A

・民法が最も難しかった
・入門書を複数読み、理解の「深度」を高める
・当事者の相関図を書いて関係性を視覚化する
・わからない論点は徹底的に自分で調べる習慣をつける

Q
行政書士試験の直前期にやるべきことは?
A

・フォーサイトの直前講座を最低2回は受講する
・筆記問題の練習を重点的に行う
・条文暗記の最終確認
・模試で時間配分の練習をする
・試験会場の下見をしておく

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