トップ社会保険労務士講座社労士試験 完全ガイド
社労士の試験についてもっと詳しく知る!社労士試験 完全ガイド

【社労士模試】は受けるべき?失敗しない模試の選び方と、合格を左右する「戦略的」復習方法

【社労士模試】は受けるべき?失敗しない模試の選び方と、合格を左右する「戦略的」復習方法

社労士試験の直前期、「模試を受けるべきか?」「受けても点数が悪かったら、かえって自信をなくすだけじゃないか...」と、一歩を踏み出せず迷っている方も多いのではないでしょうか。 多くの受験生が、模試を単なる「実力試し」と捉え、その結果に一喜一憂してしまいがちです。ただ、その考え方こそが、合格から遠ざかる原因の一つになっています。 大切なのは、模試の本当の価値、すなわち「合格するための戦略ツール」としての使い方を知ることです。本記事では、模試を「受けるだけ」で終わらせず、得点力を高めるための活用方法をフォーサイトの視点で整理してお伝えします。 この記事を読み終えた頃には、模試に対する不安が和らぎ、合格に向けた具体的な活用方法が見えてくるはずです。そして、結果がどうであれ、本番までの仕上げ期間を落ち着いて進めていけるようになります。

なお、本記事は社労士試験の全体像を解説する「社労士試験の完全ガイド」の一部です。試験全体の難易度や科目といった基本情報からまず把握したい方は、【社労士試験の完全ガイド】難易度・科目・勉強法まで徹底解説をご覧ください。

無料資料請求(サンプル教材付き)

もくじ

前提:模試は「実力測定」ではなく「合格に向けた戦略ツール」

多くの受験生が模試を「本番前の通知表」のように捉えがちですが、これは少しもったいない使い方です。模試の本来の目的は、点数を知ることよりも、合格の確率を高めるための課題を発見することにあります。

模試を受けるべき主な理由

1. 弱点の客観的なあぶり出し

自分では気づけない「知識の穴」や「理解が曖昧な論点」を、データに基づいて客観的に把握できます。自己分析だけでは見落としがちな弱点も、模試の結果を通じて明確になります。

2. 時間配分戦略の確立

210分という長丁場の択一式試験で、どの科目から解き、どの問題に時間をかけ、どの問題は捨てるべきか、本番さながらの環境でシミュレーションできます。本試験では時間配分の成否が合否を分けることも少なくありません。

3. 本番の緊張感への慣れ

試験会場の独特の雰囲気、周りの受験生の鉛筆の音、時間内に解ききらなければならない焦りなど、本番で出くわす緊張感を事前に体験し、心の準備を整えられます。この経験は本番での落ち着いた対応につながります。

社労士模試はいつ、何回受ければよい?目安となる時期と回数

やみくもに受けても十分な効果は得にくいものです。学習の進み具合に合わせた時期に、適切な回数で受験することが大切です。

受けるべき時期:5月~7月の直前期に集中

多くの予備校で模試が実施されるのは、本試験1〜3ヶ月前にあたる5月~7月です。この時期に受けることで、発見した弱点を本番までに修正する時間を確保できます。あまりに早い時期に受けると知識が不十分で効果が薄く、逆に遅すぎると修正の時間が足りなくなりがちです。

受験回数の目安:目的を分けた「2回」がおすすめ

受けすぎは復習時間を圧迫してしまうため、目的を分けた2回の受験をおすすめします。

1回目(5月~6月)

基礎力の定着度合いと、全体的な弱点分野の把握が目的です。まだ学習途中の時期ですが、どの分野に注力すべきかの手がかりを得られます。

2回目(7月)

弱点の改善度合いの確認と、本番に向けた仕上げ調整(時間配分など)が目的です。1回目で見つかった課題がどれだけ改善されたかを確認し、残された課題を整理します。

失敗しない社労士模試の選び方|5つのチェックポイント

各予備校の模試にはそれぞれ特徴があります。料金や知名度だけで選ばず、自分の学習スタイルと目的に合っているかを、次の5つの観点で確認しましょう。

チェックポイント確認すること
① 実施時期と回数5月〜7月のどの時期に実施されるか。複数回あるなら、1回目(弱点の把握)と2回目(仕上げの確認)に分けて受けられるか
② 受験形式会場受験か、自宅・オンライン受験か。本番の緊張感に慣れる目的なら会場受験、日程の融通を優先するなら自宅受験が向いています
③ 料金と申込条件1回あたりの料金とセット料金、受講生以外でも申し込めるか、解答の提出期限
④ 問題の難易度と出題方針本試験より難しめに作られているか、本試験の分析に基づく出題か。難易度の設定を知っておくと、結果を正しく受け止められます
⑤ 成績データと解説問題ごとの正答率・科目別の成績・判定が返ってくるか、解説冊子や解説講義があるか。後述の「弱点リストの作成」は問題ごとの正答率が分かることが前提です
社労士模試を選ぶときの5つのチェックポイント

得点力アップに直結する、模試の「戦略的」復習方法

模試は受けた後の復習で価値が決まります。点数に一喜一憂せず、次の学習につなげるための具体的な復習法を解説します。

やってはいけない復習法

まず、避けたい復習法を確認しましょう。

解きっぱなしにする

これはぜひ避けたい行為です。模試を受けた意味が薄れてしまいます。時間をかけて受験したのに、その経験を活かさないのはもったいないことです。

点数と判定だけ見て落ち込む

目的は点数ではなく、弱点の発見にあります。A判定でも油断すれば本番で苦戦することはありますし、E判定でも正しく対策すれば合格は十分に狙えます。

正解した問題を復習しない

なぜ正解できたのか、根拠が曖昧なままでは応用が効きにくくなります。たまたま正解した問題は、本番で形を変えて出題されたときに間違えやすいので注意が必要です。

合格者が実践する復習の手順

ここからが重要な部分です。以下の手順を順番に実践することで、模試の価値を引き出せます。

合格者が実践する復習の手順

合格者が実践する復習の手順

STEP1:間違いの原因を分析する

なぜ間違えたのかを掘り下げます。「単純な知識不足」「うっかりミス」「時間不足による焦り」など、ミスを分類することで、打つべき対策が見えてきます。

同じ「間違い」でも、知識不足であれば該当箇所を覚え直す必要がありますし、うっかりミスであれば問題文を丁寧に読む習慣をつけるとよいでしょう。時間不足が原因なら、解く順番や捨て問の見極めを練習するのが効果的です。

この分類をせずに、ただ「間違えた」としか認識しないと、適切な対策が打ちにくくなります。

STEP2:テキストへの情報一元化

模試で問われた論点、知らなかった知識、間違えた箇所の解説などを、すべて普段使っているテキストに書き込みます。これにより、模試の知識が自分の知識体系に組み込まれ、復習の効率が高まります。

模試の解説冊子とテキストを別々に復習するのは効率が落ちがちです。情報を一元化することで、試験直前期にテキストを見返すだけで、模試で学んだ内容も同時に復習できるようになります。

テキストの該当箇所に、色ペンで模試の問題番号や間違えた理由を書き込むのがおすすめです。

STEP3:弱点リストの作成

特に「他の受験生の正答率が高いのに、自分が間違えた問題」は、ぜひ得点したい基本問題です。これらの問題を書き出し、試験直前まで繰り返し解き直すことで、着実に得点力を底上げできます。

合格するためには、難問を解けるようになる必要はありません。基本問題を確実に正解できる力があれば合格は十分に狙えます。逆に、多くの人が解ける問題を落とすと、それだけで大きなハンデを背負うことになります。

模試の結果データには、通常、問題ごとの正答率が記載されています。この情報を活用し、「正答率が高めなのに自分は間違えた問題」を選び、優先的に復習しましょう。

模試でE判定でも合格は十分に狙える。結果に振り回されないための考え方

模試の結果が悪く、気持ちが沈んでしまうこともあるかもしれません。ただ、模試の判定と本番の合否は必ずしも一致しないので、過度に落ち込む必要はありません。

なぜE判定でも合格を狙えるのか

模試でE判定を取っても合格を狙える理由は、主に次のような点にあります。

模試は本番より難しめに作られていることが多い

多くの予備校は、受験生の弱点をあぶり出すために、本試験より難易度を高めに設定した問題を出題する傾向があります。模試で50点しか取れなくても、本番では60点、70点取れる可能性は十分にあります。

模試の目的は合格判定を出すことではなく、学習の指針を示すことです。そのため、やや厳しめの問題設定になっているのが一般的です。

直前期は伸びやすい時期

模試が行われる5月~7月は、まだ知識が完成していない時期にあたります。ここから本番までの1〜3ヶ月で、成績が大きく伸びることも珍しくありません。

特に、模試で発見した弱点を集中的に対策することで、短期間でも得点アップが期待できます。フォーサイトの合格者の声にも、6月の公開模試で択一式35点・D判定から初挑戦で合格した体験記や、6月・7月の模試が2回ともD判定のまま半年の学習で合格した体験記があります。

合格者の声

模擬試験では2度もD判定を受け、試験後は「痛恨のミス」で落ちたと思い込んでいた私。しかし1,000時間の計画的な学習と直前期の徹底対策が実を結び、初挑戦で社会保険労務士試験に合格することができました。

2018年合格/20代/会社員(初学者・学習期間1年)

模擬試験ではD判定が続き、何度も諦めかけましたが、スキマ時間を徹底活用した学習法で見事合格を勝ち取りました。

2019年合格/20代/会社員(初学者・学習期間8ヶ月)

2度のD判定から初挑戦で合格した体験記を読む
D判定が続いた状態から半年で合格した体験記を読む

逆に言えば、この時期に弱点を発見できずに本番を迎えた方がリスクは大きくなります。E判定は「まだ伸びしろがある」という前向きなメッセージとして受け止めましょう。

大切なのは「発見」できたこと

E判定は「あなたの弱点はここです」という貴重な情報です。本番前にそれを見つけられたことは、見方を変えれば前向きに捉えられる出来事です。

模試を受けずに本番を迎え、試験後に「あの分野をもっと勉強しておけばよかった」と後悔するよりも、事前に課題を把握して対策できる方がはるかに良い状況といえます。

E判定を受け取ったときこそ、合格に向けた次の一手が見えた場面だと考えてみてください。

二神講師

講師からのアドバイス

「模試の結果に一喜一憂する必要はないと思います。大切なのは、その結果をどう活かすかです。A判定でも油断すれば苦戦することはありますし、E判定でも課題を一つずつ潰していけば合格は十分に見えてくると考えています。模試は、本番で力を発揮するための大切な練習の場です。結果そのものよりも、その過程と、そこから得られる『気づき』こそが財産になります。」

※監修コメントは編集部要約

まとめ

この記事のまとめ
  • 社労士試験の模試は、正しく使えば合格を引き寄せる戦略的なツールになります。本記事でお伝えした内容を改めて振り返りましょう。
  • 目的を明確に

    模試を受ける目的は、弱点の発見・時間配分の確認・本番の緊張感への慣れにあります。単なる実力測定ではなく、合格に向けた戦略ツールとして活用していくことが大切です。
  • 受験の時期と回数の目安としては、5月~7月のあいだに目的を分けて2回程度受けるのが現実的です。1回目で弱点を把握し、2回目で改善度合いを確認するイメージで取り組むとよいでしょう。
  • 復習こそが本番

    点数に一喜一憂せず、原因分析・情報一元化・弱点リスト作成という戦略的な復習に取り組んでみてください。この積み重ねが合否を左右します。
  • そして、結果そのものに過度にとらわれないことも大切です。模試は本番より難しめに作られていることが多く、直前期にこそ成績が伸びやすい時期でもあります。E判定でも悲観せず、課題を見つける機会として捉えてみてください。
  • この記事で紹介した活用法を実践し、模試を単なる通過点ではなく、合格に向けた一歩として活かしてください。これまでの努力が本番で実を結ぶことを応援しています。

無料資料請求はこちら

フォーサイト社労士講座に申し込む

この記事の監修は二神大貴(ふたがみ だいき)
まずは試験範囲を1周してみましょう。
出身
大阪府
経歴
東京大学法学部卒業。社会保険労務士資格(2017年合格)、社会保険労務士登録(2018年)、年金アドバイザー3級を保有。
趣味
お笑い、子供への読み聞かせ
座右の銘
冬は必ず春となる
試験ガイド一覧へ戻る